辛い時に淡々と生きる②
いよいよ引っ越しの時
同棲解消を決めてから一ヶ月半、ついに一人で暮らし始めることになりました。これからは一人で暮らしていくんだと分かっていたはずなのに、この関係が本当の意味で終了してしまうことが寂しくて、これからのことが不安で引っ越し作業がなかなか進みませんでした。
泣きながらダンボールに物を詰めて、同時に今までずっと一人でやってきたんだからできる、絶対大丈夫と自分を鼓舞しました。
前日には寂しくなるね、と彼が呟いていたその言葉を聞いて、思わず寝たフリをしながら泣いてしまいました。一日も早く出ていってほしい、自分から追い出せないから仕方ないと思われている可能性もあると思ったからです。
引っ越しを手伝ってくれた彼は、最後に長めのハグをしてくれました。淡白で口下手な彼らしい対応だと思った反面、これは彼が望んだことで、彼にとって"大したことじゃない"と私が勝手に決めつけていたので、彼なりに私との関係から感じるものがあったのかなと、嬉しかったです。
私の味方は私だけ。
一人で暮らし始めて、もう気を遣う相手がいない気楽さを感じる一方で、孤独を感じる毎日でした。失恋の傷だって癒えてないし、日本の友達やカウンセリングサービスを利用して毎日誰かと話していないと不安でたまりませんでした。いっそ涙を流してスッキリできたら良かったのに。一日一日がとてつも長く、朝が来ては絶望していました。
そんな環境の中で、せっかく見つけた仕事もどうやら経営が悪化したようで、十分に働けない生活が続いていました。こんな時こそ仕事に没頭したかったのに。自由なはずなのに、逃げ場がなく追い詰められた感覚に陥りました。
それでも自分で自分を守ってあげるしかなかった。
いつもみたいに自己肯定感が低いまま自責をしていたら、私は生きていけないと本能的に悟りました。今までは家族に何かあれば友達が支えてくれて、職場で何かあれば家族が支えてくれて、いくつもの依存先に助けられていましたが、今回は皆無です。そんな私は以下のことを始めました。
・毎日笑顔で自撮り→90日続けてアルバムを作る
・運動またはサウナで身体を温める
・朝起きて自分に「今日も一日よろしくね」と伝える
・不安感が湧き上がってきたときに「話聞くよ。なんでも話して」と自分自身に寄り添う
・幸せ(感謝)ノートを作る
・愛でる対象を用意(花を買う、散歩中の犬など触らせてもらう)
・励ましや褒められたことをノートにまとめて辛くなったら見返す
どれもネットや書籍で自分に自信を持ったり、幸せになるためにできることとして紹介されていたものでした。自分でできるものをピックアップして毎日続けました。
一ヶ月ほど続けていくと少しずつ変化が現れました。
③へ続きます…
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