子育て知恵袋―親子関係を少し優しくする方法:「困りごとは無視」!!
2023/2/7(火)子育て知恵袋⑯
今日も覗いて下さってくださってありがとうございます。
先週の節分、楽しんで過ごせましたか?
今日も子どもの成長のこと、少し振り返る時間としましょう。
さて、今日のテーマは「子どもの困った行動について」。
あなたはお子さんが困ったことを「していない時」、子どもに目を向けていますか?
保護者さんからの相談で一番多い「困りごと」は「子どもがわざと叱られるようなことをして困る」というものでした。
この「わざと」というのがポイント。している最中に大人の反応を見ながら「困るやろ?」「怒る?怒る?」みたいな感じで大人が嫌がることをするのです。
何でか??
これ…「構って♡構って♡」の合図なのです。
何だか切ないですが、
「良い子」をやっていると大人は「手がかからないから今のうちに…」と子どもから離れていき、
「悪い子」をやると大人の目がこちらに向いてくれる…大好きな大人がこちらを向いてくれるなら、その視線が「自分を咎める」ものであっても、求めてしまうのが、子どものこの時の心であることが多いです。
「子どもがわざと困らせるようなことをする…」と悩んでいる保護者さんは、是非試して欲しい。
「悪いことしたときには行動のみ注意して、できるだけ相手にしない」のが大事。
「なんであんたはいっつもそんなことして!!」なんてブチ切れるようなことはしないこと!
そして、これで終わっては子どもが寂しいだけなので、それ以外の「困らない時」にかかわるように心がけてみてください。
悩んでいる保護者さんの対応で多かったのは、
大人しくしている時には構わない
→困ったことをされるとめちゃくちゃ怒ってしまう
→後で「怒りすぎた…」と子どもが可哀そうになる
→フォローの気持ちで少し甘やかしたりコミュニケーションをとる
これ、子どもの気持ちで想像してみると…何だか「そりゃあ困ったこともするよね…」と納得できませんか?
子どもからすると、いい子にしていればいるほど大好きなお母さん(お父さん)に相手にされない…という切ないもの。「怒ってもいいから私(僕)を見てよ…」そんなシグナルが「困ったこと」の行動なのだといえるのです。しかも怒られた後に優しい目線が自分に向けられ、時にはおいしいおやつも付いてくる…そりゃあ「困った行動」もしたくなるというものです。
そう思うと、子どもの気持ちが健気に見えませんか?
こんな気持ちを少し知って、子どもとのかかわり方を少し振り返って見てくれたらな…と願います。
余談ですが、木曜日に私が書いている中学校国語科の先生「大村はま」さんの体験でも、「テストやプリントに『死ね』と書いてくる生徒がいる
…」ということがあったそうです。
その時のはま先生の対応は「赤ペンでチョンと点だけつけておく」というもの、「自分がしたことに何もされないのも寂しいだろうから『気づいていますよ』の合図は返すけれども、相手にはしない」という考えによるものだったそうです。
この対応も、相手の年齢は違えど同じものではないかな?と思います。
「怒りすぎた!!」なんて罪悪感から優しくするよりも、ちょっとの心がけで「困ったことをしていない我が子」にも目を向け、興味を持っていることを伝える…それだけで子どもの心は救われて安定し、保護者からしても子どもの姿は安定した気持ちで見守ることができるのでより良い相乗効果をもたらします。
子育て中の皆さん、どうぞ少し見方を変えて子どもの心に寄り添ってみてください。きっとその「寄り添い」が自分の子育ても助けてくれると思うから…
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