夫婦の妊活日記「離れ離れ」が始まる
2023/12/18(月):妊活日記
※この日記は私達夫婦の妊娠・流産・不妊治療などを振り返って書き記したものです。
記事の内容的に少し寂しい現実を書いている部分もあります。
夫の単身赴任が決定し、準備と心構えの時間が始まりました。幸い数カ月の赴任と、短い期間で終われそうだったので、必要最低限の夫の生活用品を買い足したり、夫が住むマンションを探したりして…
夫の住むことになったマンションは、必要最低限の家電は整ったマンスリータイプのマンション…準備するものは「お泊りセットの沢山バージョン」という感じのものになりました。そしてそこに、夫婦で「せめて…」と続けていた妊活に効果のあるとされている夫用のサプリも入れて…(この後、このサプリが私の夫への諦念と夫への不信感の種になることになります)
マンスリーマンション、ありがたい!!…けど、一階の部屋は寒そう!という不安から、この年の私から夫へのクリスマスプレゼントは、夫婦で気になっていた「マライカ」の着るブランケットになりました。
夫はがんばってマイホームを建て、「やっぱり全室床暖房はあったかいなあ♡」なんて嬉しそうに我が家での初めての冬を楽しんでいたのに…可哀そうなことに2回目の冬、年明けと同時に寒いシングル用マンションへと引っ越すことになったのです。
準備も悲しいかな整い、単身赴任が現実味を帯びてきたころ。夫から夫婦の離れ離れの前に、ちょっと思い切って旅行しよう!という提案をしてもらいました。
奇しくもこの頃はコロナ真っ只中。旅行の割引があったので、いつもの我が家の旅行よりも随分背伸びをしたお宿を選ぶことができました。
年末、夫の引っ越し荷物を車に積んで旅行に出発。
非現実的にも思えるほどの贅沢な時間に浮かれながらも確実に近づいて来る別々の生活…という現実に気付かない振りをしながら、夫との旅行を楽しんだ時間。
でもコロナ禍の離れ離れの生活というのは、どこかで「このままどちらかがコロナになったら会えないままの別れがやってくることもあるのではないか…」などと悲しい想像をしては必死に頭に浮かぶ思いをかき消そうとしていました。夫を失う日が来るのでは…と想像してしまうことは本当に怖くて怖くて仕方がなかった。
…その後、親戚たちが「単身赴任中の夫の不倫や女遊び」という視点で私に「大丈夫?」と本気で心配している様子を見て、何だかアホらしい気持ちになったことを覚えています。
私の頭には、異性関係で夫を疑う気持ちは全くなかったから。
どこかで「私はこの人よりも夫のことを信頼できている。」という自負と安心感、優越感的なことを感じていたのかもしれません。
結果的にこの時期、夫と離れた生活をして「コロナの影」に怯えながら生活していたから、今私達夫婦の形になっているのかもしれません。
夫に気持ちを伝えること、後悔しないように時間を過ごすことを考えるきっかけになったから…
この離れ離れの生活のお陰で、夫に気持ちを伝えるのが苦手な私は、ほんのちょっとだけマシになったような気がしています。
…ても、本当に寂しい日々のスタートになったなぁ…