妊活日記―ハラ減り夫とゆうパック
2023/4/24(月):夫婦の妊活日記㉖
※この投稿は、私たち夫婦の不妊治療や妊娠、流産を振り返って記録した物です。記事を書いている今の私は、まだ不妊治療の真っ最中!!ホルモンのお薬を飲んでがんばっています。
初めての妊娠成立から流産が発覚し、お腹の痛みも引いて少しずつ通常の動作ができるようになってきた次の日の日曜日。私は母からの荷物を待っていました。
荷物の内容は妊婦になった娘の為に母が買い求めてくれた食品たち。その内容は、カフェインレスのコーヒーや
「夫があまり好きではないから…」
と私があまり買うことがない果物。食欲がなくなった時に…とゼリーや、お粥。作る元気がない時に…とレトルトのおかずたちでした。
「妊娠を告げた娘が、今日も明日も変わらずに妊婦である」
…そんな風に信じた母からの愛情に、不思議と悲しみは感じませんでした。
本音を言えば、
「この段ボールを受け取る時、私はもう一度悲しみに襲われるんだろうな。だけど、お母さんは私を気遣ってくれただけだからお母さんに傷ついたことはバレないようにしないと…」
そんな風なある種の覚悟をして受け取った荷物でした。
母からの荷物にはいつも小さな一言の手紙が入っていて、その内容はただただ私の身体を気遣うもので、それに目を通すと涙は止まらなくなりました。きっと妊婦だろうが流産婦だろうが母の気遣いの深さは変わらないんだろう、ただただ娘の身体を思ってくれているんだろう…そんな風に思わせてくれる手紙でした。
ベッドでゴロゴロしていた夫の元に行き、荷物が届いたことを伝え、泣きながら夫にくっつくと、夫は
「どうした?何か悲しいこと書いてあった?」
と頭をなでながら気遣ってくれました。
悲しいことでないのは分かっているものの自分の涙の理由は分からず、ただ混乱した思いで、涙が止まるまで泣き続けました。
そして涙も止まり夫の元で落ち着いた頃、夫が困ったように言いました。
「ハラ、減ったなぁ。マクド食べたい」
悲しくてもハラは減る。混乱しててもうまそうなものはうまそうだ!
何だかちょっと滑稽で、おかしくなって、こんな小さな夫の本音が前に進ませてくれるきっかけになりました。
寝ぐせボサボサ&超絶部屋着な夫と車に乗り込み、マクドナルドのドライブスルーへ。
マクドを食べながら母からの荷物をお披露目し、
「ありがたいなぁ」
とほっこりしながら、頭ボッサボサでハンバーガーにかぶりつく夫の写真を撮って、母に
「荷物ありがとう!私たちは元気やから安心してな」
とLINEを送りました。
(きっと私に似たところの多い母のこと…流産の知らせを聞いた時には発送し終えてしまっていた荷物の内容や手紙を思い出して
「いらんこと書いてなかったかな」
なんて不安を抱えたり、勝手に反省したりしていたのではないかと思います。)
自分でも少し意外なほどあっさりと「大丈夫」が言えたこの日。
マクドナルドを食べながら、何となく会うことのできなかった命のことを二人で考えておしゃべりして少しずつ心の整理をしていきました。
この時受け入れられたはずの悲しさは、もちろんこの時だけでは消化なんてできなくて、私はこの後何度も何度も泣いたり沈んだり怒ったりすることになります。
この頃の私が夫のことをもっともっと信じていられたら…私の気持ちはもっと早く救われていたし、夫を傷つけることも減っていたと思います。
ここからの夫婦関係、本当にきつかったなぁ…
その話はまた来週以降に…
今日はここまで!
悲しい記録を最後まで読んでくださってありがとうございます。
今の私は幸せいっぱいなので、次回以降も安心して読んでくださると嬉しいです。