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妊活日記―消えたいという欲求

2023/5/29(月):夫婦の妊活日記㉛
※この投稿は私たち夫婦の不妊治療や流産を振り返って記録した日記です。
 この記事を書いている今日も私は不妊治療で病院に行ってきました。いつかこの注意書きで「現在妊娠中」と書ける日をこっそり夢見て高度生殖医療をがんばっています。

※今日の投稿内容は流産後のかなりナーバスになっている時期のことを書いていますので、流産で今辛い人はご注意ください。


 初めての妊娠成立→流産をした頃は奇しくもコロナが日本に上陸し、病院でのパンデミックなどが話題になっていた時…私は内心で良くないことを考え始めていました。
 「こんな所で働いたら、私も命を落とせるかも知れない」
 こんなこと、考えたこと自体本当にどうかしていたと思います。でもそんな考えから逃げられずにいました。
 当時働いていたパート先はコロナの影響でドンドン仕事のシフトが減り、パートをしていないも同然になっていた折のニュースで、胸を張って人の為にできる自殺の場所を見つけたような気持ちになっていました。

 自殺なら夫は夫自信を責めるかも知れないけれど、「仕方がない理由」がついた死なら、諦めを受け入れ、他の違う誰かと「親」になれる人生を罪悪感なく選べるのではないだろうか…
 そして何よりお腹にいた我が子を失ってしまった悲しみと「自分だけは生きている」という罪悪感から逃げ出したい…
 そんな思いから、私は「生きている」という状態から離れたい、流産を引きずっていない様子の夫から距離をとりたい…そんな思いに囚われていました。
 こんな風に考えるのは良くない!頭では分かっていながらも気が付いたら考えてしまう…いよいよ自分のまずさを実感しながらも夫との気持ちの溝は変えられませんでした。
 何度も繰り返すケンカ(私の一方的なぶち切れ)に、自分自身も辟易し夫の反応に消えたくなり…の繰り返しの毎日。
 さすがに何か変えなければ、立て直さなければ…と思い、まず会えなかった赤ちゃんに向けて手紙を書きました。
・あなたがお腹にいると分かった時の気持ち
・生んであげられなかったことへの謝罪
・お腹に来て頑張ってくれたことへの感謝
・あなたと一緒にしたかったこと
・あなたにしてあげたかったこと
 そしてしまいこんでいた妊娠中の記録ノートに張り付けて、夫に改めて自分の今の状態を伝えてみることにしました。

 在宅で外に出ることが減った夫と「せめて」と出かけた週末の近所への散歩の時間。歩きながらポツポツと自分のことを話しました。
 ケンカの時に感情的に投げつけてしまう言葉とは違い、考えながら言葉を選びながら自分の気持ちを伝えたのはとても久しぶりだったと思います。
・流産の辛さで死に場所を探すような気持ちになっているということ
・そのために○○(当時パンデミックが起きた地元の施設)で働くことも考えていること
・夫が話していた「私が夫の会社の若い子にヤキモチをやいている」というのは本当で、母親になれるかもしれない子にいろんな気持ちを抱いているということ
・私と離婚して他の誰かと結婚して夫は父親になって欲しいと思っていること
・夫の無意識の約束の反故が、流産した私を責めていると感じていたこと
 …そんなことを話しました。
 夫は私のブツ切れの訴えを根気強く聞き、そして夫の思いも聞かせてくれました。

今日はここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
今はこの時踏ん張ってくれた自分に感謝しているくらいに幸せです。

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