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子育て知恵袋―温かい言葉のシャワーをかけろ!

2023/3/21(火)子育て知恵袋22
 こんにちは!このページを覗いてくれて嬉しいです。
 今日も子どものこと、少し一緒に考えていきましょう
 さて、今日考えてみたいのは、子どもとのかかわり方について…
 
 子どもとのかかわりを示すことばに「言葉のシャワー」というものがあります。これ、この用語が独り歩きしてしまって、「言葉を沢山聞ける環境にあればOK」という風な誤解が生じているようです。
 この言葉のシャワー問題、外国語習得などでも有意なものとして言われることがあります。 
 「英語を習得したいなら英語圏の国に留学するなど、日常的にその言語が溢れている環境に身を置いた方が覚えやすい」という感じで。「聞き流し英会話」といったものも、いわゆる「言葉のシャワー」的な教材だと思います。
 確かに外国語教材ならいいのかも知れません。母語(自分の芯となる言語、日本人なら多くの場合が日本語)が確立し、「言語でのコミュニケーションシステム」を理解している人にとってはとても有効な方法なのでしょう。

 でも、あかちゃんにも同じことが言えるのでしょうか? 
 答えは「NO!」です。

 子育てにおける「言葉のシャワー」とは、むやみやたらに言葉に聞こえる…というのでは、全く足りないのです。
 そもそも「言葉」というコミュニケーションの概念を持っていない赤ちゃんにとって、大人たちが自分に関係なく勝手におしゃべりをしているだけの環境は、それこそシャワーや雨音、鳥のさえずりと同じ、あまり意味をもちません。
 大切なのは「誰に」向けられた言葉なのかということなのです。
 言葉は自分に向けてかけられ、それを受けて初めて「コミュニケーション」としての意味をもちます。
 
 眠たくて泣いた時「あらら?どうしたどうした?」と抱かれること。
 オムツを替える時に「きれいになったよ。きもちいいねぇ」と言われて、なんだかスッキリすること。
 手に持ったおもちゃを渡すと「ありがとう」と微笑んでくれること、そして手に持ったおもちゃを「はいどうぞ」と渡してもらえると、何だか楽しくなること―そんな日々のかかわりの中で、言葉というものの役割や意味を知り、自分が何かを働きかけることへの意欲が持てるのです。

 生まれたての赤ちゃんは、何も分かっていないように見えるかも知れない。話しかけたからと言って思った反応が返ってこないこともあるでしょう。私が担任してきた保護者さんの中にも
「しゃべれるようになったら話しかけます。今話しかけても分からないから意味がない」
と言われる方もいました。
 きっとまだ言葉を話せない赤ちゃんに話しかけるのは、少しの恥ずかしさもあるのでしょう。
 
 でも、最初は恥ずかしく無意味に見えていた言葉かけも、次第に赤ちゃんも反応を示してくれたり、オウム返しで真似っこして見せてくれたり、ドンドン楽しく可愛くなってきますよ。
 日々の言葉かけを積み重ねると子どもとの信頼関係は構築され、子どもの自信になり、もちろん言葉の発達になります。
 しっかりお子さんの名前を読んで、その子だけに向けた温かい言葉のシャワーをかけて育んであげてくださいね。

今日はここまで!
今日はちょっと堅めの「知恵袋」になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
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