なぜ晴明はスーツなのか?
ゆうしゃです。
最近、質問の多い晴明の「スーツ姿」について解説をしたいと思います。
そもそも第2回の魔界での初登場から晴明は「スーツ姿」でした。実はこの魔界が始まる前に行われていた「魔界少女拳」のライブにその秘密が隠されています。
晴明は、時代を行き来する力を持っていますが、現世に現れる時は子孫の肉体を依り代(肉体を借りるということですね)にして活動をしていました。「魔界少女拳」のストーリーでは「現代に起こった連続失踪事件を追う刑事・安倍啓介」として登場します。
そして、その姿のまま魔界に登場したというわけです。これは魔界少女拳を操る道満(魔界を統制する者)の策により、元の姿、力を封印されていたためです。
その後、晴明は義経、鶴姫らを従え、その封印を解き昔の姿に戻ります。これが2015年あたりの晴明です。この時期は晴明は魔界少女拳との抗争を繰り広げていました。
しかし、黒魔術軍の侵攻により、晴明は再び封印されてしまいます。封印された晴明は記憶を失い、しばらく自らの意思を持たずに闘うことになります。この時、晴明は再び「スーツ姿」の安倍啓介の肉体に戻ります。そのことが晴明を冥界に堕ちることを防ぎました。いわば現代の肉体は晴明にとってセーフティネットのようなものというわけです。
なんとか封印を解き、五芒星軍の元となる陰陽師軍を率い戦いますが、このあたりから「スーツ姿」で自らが先頭に立ち闘うようになります。これは「実体」のある肉体を使うことにより、魂を封印されるリスクを軽減させる晴明の策でした。水干姿の元の形は魂が剥き出しになっており封印されるリスクが高く、実体のある肉体に魂を宿すことによって、肉体を「盾」として使ったのです。
それは晴明に副産物を与えました。
晴明は依り代に使った子孫の安倍啓介は身体能力が高く格闘術に長けていたので、晴明は己が持つ霊力と啓介が持つ体術を合わせてヒトガタに負けない戦闘力を手に入れたのです。
そして自らが先頭に立って闘う現在の晴明のスタイルが生まれたわけです。
つまりみなさんが今、目にしているスーツ姿の安倍晴明は、表面的には子孫である安倍啓介だということです。
本編中にはなかなか説明しないことですが、これを機会に少し解説させてもらいました。
いずれ、安倍啓介の現代での話もスピンアウトでやってみたいなと。
というわけで9月8日の魔界でもスーツ姿の安倍晴明が大活躍しますのでお楽しみに!!
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