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iZANAGI episode3直前にこれを知っておいてほしい。

iZANAGIはMAKAIの新ブランドで今回が3回目となります。

「ストリートファイト」を銘打ち、魔界より「プロレス寄り」というコンセプトですが、そこにはやはりMAKAIならではの「世界観」があります。

まず、舞台は2500年の東京です。世界は2020年に勃発した核戦争により人類は死滅しています。しかし、ある科学者により、人類全ての記憶や思考がAIにより保存されており、ホログラムの映像で人間社会はつつがなく保たれているように見えています。

ここがポイントで、2020年から世界は止まっている。ということです。

ですので2500年といっても近未来的な姿ではなくほぼ現在の世界が保存されているにすぎません。

そこに生活している人々もコンピューターによって「再現」されているだけなので、実際は「停止」した状態なのです。と同時に永遠に2020年が保存されている状態でもあります。

メインコンピューターであるZABIは、その「保存停止」状態から一歩進めるべく、ホログラムではなく実体を持つアンドロイドの開発を進めています。生身の肉体を持ち、血も流す、完璧なアンドロイドです。ただし、アンドロイドなので死という概念はなく、「バージョンアップ」か「廃棄」という選択肢しかありません。

死という概念はない。

これはおぼえておいてください。

そこになぜか2018年からタイムスリップしてきたレインフロイスという人物が現れることによって、この不思議な「保存停止」された世界に変化が起きます。

なぜならレインは人間であり、「成長し衰えていく」からです。停止した世界に「変化」が起こる。それによって世界の均衡は崩れ、新たな世界(もしくは古い世界)が現れるのです。そこで起こる壮絶なドラマを描いていきます。

これがiZANAGIの世界観です。

プロレス寄りといってもやはり魔界と同じく「複雑」な世界観が背景なのです。

昨今はAIブームでロボットやアンドロイドの世界はSFより現実に近づいてきました。人間に極めて近く、いや、人間の思考を完璧に記憶して再現するとなればそれはもはや「永久なる人間」かもしれません。元なる人間の肉体は死滅しているのに、その思考は永久に再現し続ける。それが一体なにを意味しているのか誰もわからない。非常に複雑で不条理な世界です。

そこで「再現される人間のようなもの」それは、まさにゾンビのようなものかもしれません。

生死のない人間が永遠に活動する世界。

それがiZANAGIの世界です。

そして、その世界はあるものと同質であり、やがてそのふたつの世界は混じり合うことになります。

今回のepisode3はそんなストーリーの序章となる回です。もちろん激しい戦いがメインですが、その世界観を知っておいていただくとより興味が湧いていただけるのではないかと。



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