味噌汁を作り、厚揚げを焼き、味噌であえ、たくあんと梅と味のりを混ぜた納豆を、炊き立てのご飯でたべる。大豆。 つくる。食べる。 終わり良ければ全てよし。
もちが膨らむのを見つめるなんて幸福な時間。 もちの、この、予測ができない「ぷくぅ」を見つめるためにもちを焼いているようなものだ。
向田さんの言葉がゆっくり舞い降りてくる。 本の中で出会うより、降りてきたその言葉自体をただ味わう。 足元に言葉が重なっていく。 スタッフのお姉さんが手動で言葉のロールを回し、そっと紐を引っ張る、言葉装置。 素敵な作品だった。 初スパイラル。