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『刑事コロンボ』鑑賞記録 第68話「奪われた旋律」(ネタバレ)
最近、『刑事コロンボ』(吹替え版)を見直しているので、作品を見てどんなことを思ったか記録しておこうと思います。
今回は「奪われた旋律」です。
※以下、作品の結末や物語の核心について触れた記述があります。ご注意ください。
『刑事コロンボ』の「奪われた旋律」というエピソードを見た。吹替え版である。
映画音楽の巨匠とされるフィンドレーは、近年はほとんどの曲を弟子に作曲させて自分の手柄にしていた。その事実を弟子にバラされそうになった彼は、弟子を事故に見せかけて殺害する。コロンボが捜査に乗り出す。
ふてぶてしい犯人とコロンボの対決はオールドスクールな趣があって、安心して楽しめた。
ただ、ラストの指揮棒に書かれた楽譜とそれに対する返答のメロディーの解説が、なぜ犯人を逮捕する決め手となるのか(もしくは全然違う意図があるのか)が全くわからなかった。それまでにコロンボが話している手がかりでは決め手となる証拠にはならないだろうし。何回見ても理解できなかったので、こういうことなんじゃないのかという方がもしいらっしゃったら連絡をいただけるとありがたい。
そんなワケで、よく分かっていないのに評するのもあれなのだが、犯人がもう少し「やられた!」と悔しがったり驚いたりするシーンが欲しかった。最後まで余裕しゃくしゃくといった感じなので、全く落ち度がない殺された被害者が浮かばれないなと思った。
それにしてもあのラストはなんだったのだろう?
補足:あの指揮棒を証拠にするなら、こうすればよいのでは?
犯人が殺人を犯して被害者が倒れた際、犯人が使っている指揮棒が何かの拍子で壊れたり、血がついて取れなくなったり(これはないか)、とにかく人前で使えない状態になる。
しかたなしに、犯人は被害者が持っていた指揮棒を使うことにする。
死体発見後、コロンボが捜査していると指揮棒がないと騒いでいるので、犯人は現場で指揮棒を見つけたふりをしてコロンボたちに渡す。
うまく切り抜けたと思っていた犯人だが、実はそれは恋人が被害者に向けて特注で作った指揮棒で、持ち手には特別なメロディーが記されていた。
そして、その持ち手についている他の指揮棒にはない印が、当日のコンサート会場の様子を映していたテレビにばっちり映っていた(もしくはコンサートが始まる前にファンにせがまれて撮った写真に写っていた)。
なぜ、現場で発見されたはずの指揮棒をその時点で既に持っていたのか?
(犯人が「私も同じのを持ってたんだ。」と反論したら、コロンボが「それはおかしいと思いますよ。なぜなら・・・。」とここで初めてメロディーに隠された意味を紐解いて特注であることの解説をする。さらに指揮棒を作らせた店に確認を取って、同じような指揮棒はないという証言も加えれば盤石だ)
コロンボに問い詰められた犯人はしぶしぶ犯行を認めるしかなかった。
どうだろう?