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オーラス5-2
暇な時にスタッフに話を掛けに言った。
ちょこちょこ暇な時に話す事はあったけど。
ねぇ、なんであの子出勤してこないの?
なんか言い争ってなかった?
と気になり尋ねた。
あの子辞めた。
何回かお客様のクレーム伝えたりしてだけど、直さないどころか、不貞腐れるし。
なにより、贔屓してるとか色々言ってくるから話にならない。
との事だった。
へぇー。
贔屓か、、、。
怖いなー。
と思い、なぜか頭から離れなくて、その日モヤモヤとして退勤した。
家に着いたら電話が店からきた。
ペル子明日撮影無理?
撮影ですか?
うん、oooの取材みたいな撮影。
無理です。そういうの苦手です。
ごめんなさい。
わかった、夜遅くにごめんね、ゆっくり休んで。
はい、お疲れ様でした。
そんな取材とかあるんだーと思い。
他人事のようにその日は寝た。
いつも通りに出勤した。
なんかお店がわちゃわちゃしてて、大変そうだなぁー。
と思いいつも通り受付で部屋割り聞いて部屋へと向かった。
制服に着替えていつも通りゴロゴロしてた。
コンコン
『はい』
『入っていいかな?』
『どうぞー!』
『お願い!ペル子!今日撮影うけて!女の子休んじゃってさ、本当に困ってるんだ!』
『え、ムリムリムリムリ!他にもいるじゃん!』
『今頼んだけど、無理な子だし、店の評判に関わるから。お願い。店の中為に。ご飯買ってあげるから!』
『私より他の子の方が絶対にいいから!』
『お願い、もう来るから準備して欲しい』
『いや、何にもそんな準備してないから、本当に。』
『頼むね!』
結局は、しなきゃいけないんだ。
嵌められた気分。
それでも、来る人には関係ない。
やるしかない。
そんな話してすぐに来た。
スタッフと店やら店内ルームを撮影して、流れを話してた。
スタッフ立ち会いのもと、色々話してこんな感じそんな感じと、話してこんな風にしてそんな風にしてた指示を受けて撮影を受けた。
どっと疲れた。
慣れない事も苦手な事も沢山終わった。
接客すらできてなく、報酬のお金すらない撮影。
気分はよくなかった。
一体なんなのかすらわからなかった。
それがきっかけにお客様が増えた。
しかも、変なお客様が沢山。
前立腺攻めをするように。
それもセラピストするマッサージだよ?
と言われてしてた。
何も知らない、無知。
疑わずにしてたけど、好きじゃなかった。
どこかの社長。
これまたらno1の昔の客。
さわさわマッサージしてくれ。
スキンヘッドの大柄なじゃらじゃらと金のアクセサリーつけたスーツのいかついヤクザ映画に1人いそうな風靡の人。
女性物の下着をつけてる人
最短時間のコースで、触るだけでビクビクする人で誤射する人。
触ろうとお金を投げる人
触りたくて、必死な人
だんだんと何かが壊れていく感覚がした。
ゆっくり蝕まれていく。
もはや何もわかっていない。
ゆっくり、ゆっくり、感覚がへる。
それがなんなのかも。
わからなくなってきた。