【鉄拳7 コラム③ 】
少し面倒な話をします
格闘ゲームというのはフレームで構成されています
大体、60フレームが1秒です
例えば1秒で読み終わるパラパラ漫画
60コマで構成
その場合、1コマ=1フレームとなるわけです
30コマで1秒を表現する場合、動きの滑らかさが減ります
ほとんどのキャラが持っている立ちLPリードジャブ(ジャブ)
これが発生10fとかなり速いです
G+3f、NHCH共に+8fを貰えます
出し得な技です
困ったらとりあえずジャブ
1or2LPシットジャブ(しゃがパン)
これも同じく発生10fと速いです
G-5f、NHCH共に+6fを貰います
しゃがパンはしゃがステ(発生4f)を持つので、相手の上段技を避けながらペチン、とダメが入ります
発生が速いジャブとしゃがパンだけ撃っていればいいかというと、そうではありません
ジャブは上段、しゃがパンは特殊中段
どちらもしゃがみガードで対応されます
ジャブは生ローやしゃがパンなどしゃがステを持つ技に弱いです
しゃがパンを始めとするしゃがステ技は、ジャンステ技に弱い
ジャンステ技はパワクラやジャブなどの牽制に弱い
パワクラは置きに強く、下段技と投げに弱い
投げは待ちやガードに強いが、打撃全般に弱く、投げ抜けされる
ホーミングは横移動に強いが、隙が大きくローリターン
返し技は打撃に強いが投げに弱く、ガード不能技が返せない
ガード不能技は発生が遅いことがほとんどです
鉄拳7には万能・完璧な技が無く、どんな技にも対処法があります
原則、発生10fというのが最速技になりますが、例外があります
ファランの背向け時LPorRPスピンナックルジャブ(振り向きパンチ、振りパン)
これが発生8fになります
G-8f、NHCH時共に+3fです
また、RF中6RKクイックライトキックコンボ (ビンタ)
こちらも発生8fです
さらにこの技はG+1f、NH+3f、CH+7fで、技後RF移行
再度、RF中6RKでループ可能
他、各種連携が撃てるという、夢のような技です
ガード時ループで実質発生7fを繰り返す
ループさせ続ければ簡単にハメられる…
というわけではなく、上段技なのでしゃがみで簡単に回避されます
しゃがまれたらRF中3RKでペチン
もしくはRF中4LKで浮かせてコンボ
ずっと立ちガードする相手にはRF中2RKLKで吹っ飛ばして仕切り直す
{6RK→RF中6RK×n→RF中3RK→6RK}×nという連携を組むと、お手軽ループです
6RKがG+7fになります
RF中6RKが発生8f
8-7=1
相手が6RKをガードした後にRF中6RKを撃つと、脅威の1f技となります
しかし、RF中6RKをガードさせて+1fを取ったとしても、RF中3RKの発生が17fとやや遅いです
17-1=16
差し引き発生16f
同じファラン相手ならLK、RK、4LP、4RP、4LK、4RK、3LP、3RP、3WP、6WPと割り込まれ放題です
この内、4RKと6WPにはカウンターをもらいます
さらに、RF中3RKがG+1fと心許ないです
6RKが発生17fなので差し引き16f
RF中3RK→6RKの部分も、前述と全く同じフレームの技で割り込まれます
元々、上段と中段を繰り返すだけなので、単調で見切られやすい連携です
しばらくこの連携を続けていると、相手から怒りのカウンターをもらってループが強制終了するのがオチです
堅実な相手は生ローやシットスピンキックを撃ってくると思われます
わからん殺し、ハメ手の1つにはなります
振り向きパンチとビンタ
どちらも背向け、RF中、という特殊な構えから出す技になります
ジャブのように咄嗟にすぐ出す、というわけにはいきません
そして、背向けからの技は単発になりがちです
他に発生が速いものとしては、投げ技があります
投げ技の発生は1fで成立が大体12f
投げ掴みモーションを見てからしゃがみ回避はほぼ無理ゲーです
投げ抜けは割りと猶予があります
12fで投げ成立後、1f投げ抜け不可fがあります
そこから20f投げ抜け受付fがあります
私のフレーム限界は17fでした
トレモでランダム一点読み
この条件で発生17fのローハイを撃たせる
ローハイ初段を見てからガード成功が一割ほど
発生16fのカットローは全くガードが間に合いません
発生18fのバズーカーキックになると、ほぼ100%見てからしゃがみ回避が間に合います
1.ガードが上手な一般ゲーマー、ボクシングのベテラン練習生:17F~22F
2.鉄拳神滅クラスのプロゲーマー、ボクシング世界王者並のトップアスリート:13F~
3.人間の反応限界(一点読み):9F~
これがフレーム反応の理論値です
私の反応速度や動体視力は一般人としてはそこそこ速い、レベルです
当然、プロ選手クラスではありません
私はフレームの反応速度、動体視力というのは人によって差異があり、一朝一夕に鍛えられるものではない、と判断します
私は誰にでもできることを大切にします
神がかり的な反応速度に頼ることや、超人的な動体視力を前提とする特殊な攻略法は亜流とします
鉄拳7攻略では「魔神拳をガードすると-18f貰える。ガード後、発生16fのLプラが確定。いつものコンボを撃って起き攻め」という地味な四則計算がメインになります
魔神拳を立ちガード後、即Lプラを撃つ
その反応がすぐできるように反復すること
これが確実かつ有効な練習方法です
フレームによる確定反撃、各キャラそれぞれの技に対応できる行動
情報量と引き出しの多さが鉄拳7の実力です
コマテクは反復すれば誰でも習得できます
調べれば誰でもわかることを、どれだけ覚えているか
勉学と同じで、インプットとアウトプット
地味な計算と暗記の反復
これが真の力を身に付ける、誰にでもできる上達法です
H郎