白蛇さん
小学生の頃、赤いランドセル背負って下校中、
田舎暮らしなので、田んぼ道(あぜ道?)をひたすら歩いていたら、田んぼの横の用水路にある石を積み重ねた様な所に、白蛇がいた。
真っ白で、結構大きくて
目が黄色かった気がする。ピクリとも動かない。
なぜか?『こんにちは』と声をかけて通り過ぎて、
少し歩き進めたけれど、
こんな所に白蛇?と思って、白蛇がいた石を積み重ねた場所にすぐ戻ってみた。
もうそこには、白蛇はいなかった。
家に帰って、白蛇がいた話しを家族にしたけれど、誰も信じなかった。
だけど、確かに、私は白蛇を見た。
6年間の同じ下校の道。
白蛇に会ったのは、この一回きり。
白蛇さん、私はあなたに会ったよね。
大人になった今でも、時々思い出すよ。
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