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定員数で適切な団員数を語れない #004


定員を軸にしちゃダメですよ。

地獄と地獄の比較して導出されるのは
地獄との差であって、
地獄感を認識するのには適していそうですが、
「より地獄度が深まる」か
「地獄から抜けつつある地獄を再認識する」か
に陥る可能性が高いです。

文末に"担い手不足が課題"の文言。
おそらく、担い手不足は問題で、
問題解決のために、対策Aと対策BをC年かけて実行する計画であり、対策AとC年に深く関係する、要素Dをクリアできるかが課題である、と、記者さんはお書きになりたかったのでは。
インタビュイーが詳らかにしてくれなかったのか、紙幅の問題があったのか、問題・課題が洗い出されていないのか、筆者には把握できません。

そして最も怖いのは「若い団員が多いほうが良いに決まっている」思い込み。
年代別の構成比、絶対数。同じ団員数でも構成やそのバランス。
ざっくりとした荒い表現の持続性はあっても、未熟度、危険度は高い。経験値は当然低い。そう考えると、団員さんは増えればいいのではなくて、増えた団員さんの未熟を、どう解消し、どのように職務中の危険度を低下させる計画を用意しておくか、までは最低限盛り込みたい部分です。


つまりは減っているのはまだましな地獄で、極端な大減少や世代間構成比のムラが本当の地獄なんです。
筆者の推測では、団員数の増減には人口動態の推移と正の相関が見られ、
同時に、街の火災発生数や発生頻度、災害の規模
と負の相関が生じるのではないかと睨んでいます。
もう少し噛み砕くと、
基本的には人口に合わせて推移しがちであるものの、より安全な街、火災の少ない街が形成される
と、入団者数が逓減される現象がみられます。

無闇な入団促進も大切な活動でしょう。でも定員だけを軸に悩むのはやめませんか。
経験値の低い団員さんの極端な増大は、別の危険を生み出しませんか?
空洞化した世代はありませんか?その世代に極端な負担が皺寄せされていませんか?
定員数は社会環境や条件に応じて変動や改定がなされていますか?
社会環境と消防団員数の関係に敏な首長さん・議員さんはご在職ですか?

良いバランスの模索が先行されるべき、というお話。



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