「変えられないもの」を受け入れる力

タイトルでピンと来た人もいると思うが、これはニーバーの祈りである。

先日、私が新書を購入した際にもらった栞にニーバーの祈りの一部分が書かれていた。

すでに何度か本で邂逅している名言ではあったが、翻訳の都合上、少し異なる部分もあった。

栞の画像

「神よ、変えてはならないものを受け入れる冷静さを、変えるべきものは変える勇気を、そして変えてはならないものと変えるべきものとを見分ける知恵を我に与えたまえ。」

なお、wikipediaは

「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。」

となっている。


私は、栞の「変えてはならないもの」よりもwikiの「変えることのできないもの」とする方が好みだ。
諦念を漂わせていてるところが何とも言えない哀愁がある。

この世はどうしようもなく殺伐としている。
あなたが争いを望まなくても、世界があなたに争うことを望めば、どうしても相互に軋轢が生じてしまう。


他者を変えることができないなら、ニーバーの祈りにあるように「変えられないものを静穏に受け入れる勇気」を是非とも与えられたいものである。

そんなことを思う2024年9月の残暑


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