小説 夜間勇者の無双劇 Day1
1日目 変わらない日常現世.夢見燈真
「ただいまー」
返事はない。変わらない日常だ。俺は2階の自室に向かい、荷物をベッドに放り投げて、1階の和室に向かった。
「お、燈真。帰ってたか」
「ただいま、父さん」
襖の奥には布団で横になっている親父がいた。少し頬が痩けているが、笑顔からはエネルギーが感じられる。
俺は夢見燈真(ユメミ トウマ)。市立戸熊中学校にかよう中学2年生だ。純粋な心を持っていて、最近段々と中二病を発症しているところだ。俺の父親は夢見光蔵(ユメミ コウゾウ)。5