戦略を立てるという事。
孫子の、有名な言葉に敵を知り己を知れば百戦危うからずという。
この言葉だけを聞いていた時は。敵のことと自分のことさえ知っていればいいくらいの感覚でいた。
ただ、孫子をしっかり読み込んでいて。それだけでは足りない事に気がついた。
あくまで、敵を知り己を知るのは第一歩目。まず前提の前提だったということ。
そして、敵というのは何も戦う相手人だけではなく。敵や自分が置かれている状況も敵と成りえるし、味方(自分)となり得るということ。
まず、孫子が説いてるのは。勝てない相手に挑まないということが1番大事だということ。
勝てない相手と戦っても、負けるだけだから。
次に、勝てる態勢ではなく負けない態勢を作ること。
これは、つまり長期的に勝つチャンスを待てる構えを取ること。状況を自分有利にするために敵を誘導することを心がけるのだが、敵を誘導するにはまず、自分が負けない状況でいることが大事ということ。
この孫子の時代で言えば、兵糧を自国から定期的に調達できる経路を確保したり。撤退する退路を用意したりして、負ける戦いに無理に挑まなくて良い態勢をつくること。
勝利は短期で決める事。常に負けない態勢を取って長期的に戦える環境を整えたとして、ほんとに長期的に戦ってしまったら疲弊してしまう。そうすると、他の面で負ける状況を作ってしまう。
あくまで長期的に戦える姿勢を作るのは相手を誘導するためであり、ほんとに長期戦うわけではないということ。
この時代でいうと。兵糧を流入する経路を作るのはいいが、兵糧を流入し続ける事で提供元の国が疲弊し内政が荒れて他の国に攻め込まれる隙を作る事になってしまうから。必ず短期で決めること。
まず、この基本がある。
そして、読み込んで行くうちに気づいたのだが敵を知り己を知ると問いてる孫子が1番長く語っている内容が状況について。
どのような状況が負けるのか、いかなる状況を作るべきなのか。その事について延々と説いていた。
つまり、敵を知り己を知って戦力差がある事に気づいてそれでも戦わなければならない時。
有利となる状況に敵を誘導することによって敵を倒すしかない。
逆に戦力が自分が優勢でも、状況によっては負けうるということを知っておかねばならない。
大事なのは、状況を環境知り理解すること。そして、自分が負けない状況を作って相手を誘導し続けて、有利な状況になったら一気に攻めてすぐに勝負を決める事。
これが孫子の戦理論である。
まだ半ばだから、どんどん読んでいって。気がついた事あったら共有したいと思っています。