見出し画像

ADHDがパーソナルカラー診断、骨格診断に行ってきた

社会の渦に揉まれて来た。今日も満身創痍である。今日も記録をしていきたい。

今回話したいのは、パーソナルカラー診断と骨格診断についてである。
私は自他共に認めるダサい人間であった。だからお洒落になるためにも、自分に似合う色や服をわかっておかないといけないと踏んだ。

ADHDだからと言うと言い訳のように聞こえるが、私はお洒落というものに全く興味がなかった。たかだか布一枚に何をそこまで本気になっているのかと思ったものである。
そんな様子だったので、自分に似合う服など全く見当がつかなかった。
服は殆どおばあちゃんチョイスか、適当に高校時代から着ているジャージばかりであった。
大学生の頃は、お洒落な女子大生の中で穴の開いたジャージを着まくり、食堂で大盛りカレーばかり食べていた。これは酷い。

注意してくれる者も周りにいないし、特に気にしていなかったが、とうとう気にしなくてはならない出来事が起きた。
前の記事にもたくさん書いているが、春がやってきたのである。
好きな人に振り向いてもらうためにはお洒落をするしかない。
クジャクが羽を広げて求愛するように、どこかの鳥が巣を飾り付けて雌を誘うように、人間も愛を伝えるには身なりを整えないといけないという話だ。

しかし服屋に行くにしても、服屋に着ていく服がない始末。徐々にレベルを上げようと思い、ユニクロに入店してみたが、そこでも何がいいんだか悪いんだかわからないまま終わった。
私と同じような人間がいたら、どうかあわててユニクロやGUに行くのはやめてほしい。あまりおすすめしない。フロアが広いのと、とにかく何百着も服に囲まれていると頭が痛くなってくるからだ。

何もわからないので、とうとう近場でパーソナルカラー診断や骨格診断をしてくれる人を探して行くことにした。
もちろん事前知識はゼロである。とにかく季節と黄色だか赤だか決められるらしいということしか知らなかった。そこへ行けば、偉い先生に似合う服が何か教えて貰えると聞いたので向かった。

それはマンションの一室にあった。中に入ると、色とりどりの布が置かれており、漫画やイラストを描く私にとって見覚えのある彩度や明度の説明が書かれていた。そして骨格を診断するための数種類の服が置かれている。
果たしてこんなダサい自分がどうにかお洒落になれるものなのだろうか。

出迎えてくれた先生は、快活で爽やかな雰囲気の女性だった。まさにお洒落番長である。私が固まっていると、お洒落が如何に大切かいろいろと話された。
先生はカラーパレットを出して、どの色が合うか調べると言った。
調べ方が面白い。肩にいろんな色の布をかけて、顔周りが明るくなるかどうかで、似合うか否かを決めるらしい。
次々と布が置かれ、先生はあれはダメだこれはいいなどとブツブツ言っていた。
そして「あなたは明るい色が似合うね。明るめのオレンジとか黄色とか」と告げた。
私はその事実に衝撃を受けたものだ。オレンジなんて警告色を纏えと言うのか。この私に。


発達障害の傾向がある人や、自分はちょっと弱気で陰気であるという人は聞いてほしい。きっとみんな私と同じで年中黒ずくめだと予想している。私は黒に黒を重ねて着るので、もう黒の組織のメンバーだった。そのくらい黒を愛用しているのではないだろうか。
黒が似合う人ならいいが、こうやって診断してみると、私のように黒が似合わない人がいると思う。思い切って違う色や明るい色の服を着てみて欲しい。
意外にそっちの方が似合っていておかしくない場合がある。
私は全くその通りで、今まで黒ずくめだったから変に見えたことが判明した。

次に骨格診断をやってもらったのだが、これも服を選ぶときに非常に大事になってくる。服が骨格に合っていないと太って見えたり、足が短くみえたりするからだ。診断を受けるまでさっぱり何もわからなかったが、体に服をあてられて「ほら、これだと太って見える」なんて言われると、見えてくるものがあった。

こうなると、選ばなくてはいけない服が決まってくる。誰かに正解を教えてもらいたかったのでとても助かった。
私の場合だが、骨格ストレートのイエベ春である。ストレートの人は首周りを派手にしないことや、肩回りに飾りのある服を着てはいけないことを学んだ。そして選ぶ色は明るいオレンジか黄色である。

ほーっ、勉強になったなあと感心した。未だに自分に何が似合うかとか、どれが一番いいかなんてさっぱりわからないが、先生に言われた通りの恰好をするようにしている。お洒落のプロの言うことを聞いておけば、何とかなるのだ。

お洒落なんて感覚や雰囲気と言った掴みづらいものを求められることが多い。特に私は正解が明確でないものに苦手意識を持っていた。
だからこうしてプロに見てもらって、こういった服を選べと言われると大変参考になった。今も服を選ぶときは、先生に教えて貰ったことをまとめたノートを持って行っている。

もし皆さんのなかで、自分を変えたいけどどうすればよいかわからないとか、お洒落ってなんだそりゃあという人は、プロの方に診断してもらうことをお勧めする。
言っておくがまわしもんではない。お洒落と言うわかりづらいものに正解を貰えるのは大変良いものだ。特に我々発達一族にはおすすめである。

そんなわけで第一段階の服はクリアした。まだまだ修行が必要だが、それでも少しはお洒落になれただろうか。
私は感覚過敏があるので、服を選ぶときは色や形に合わせて着やすさにも気を使わないといけない。そこも厄介である。

服を何とかしたとしても、やらないといけないことは山のようにある。
それもこれも全部好きな人に振り向いてもらうためである。
いろいろハンディを抱えている私だが、擬態を頑張って行こうと思う。

次は髪の毛や靴など、いろんな側面から擬態をがんばって行こう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?