風秋冬

恋愛、ギャグ、ファンタジーなどあらゆるジャンルに手をつける物書き。 知識をつけるのが好…

風秋冬

恋愛、ギャグ、ファンタジーなどあらゆるジャンルに手をつける物書き。 知識をつけるのが好きだとほざくが、覚えたはしから忘れていくのでメモは必須。 いろんなジャンルの記事を書いて行きます。

最近の記事

恋愛に疲れたら海を見に行こう

下らないことで泣いてしまう。それも頻繁に。 空まわったり、素直になれなかったり、しょうもないことで泣き崩れ、相手の一挙一動に動揺してしまう。 恋愛は一種の精神病かもしれない。 みんな世間の人たちは、どうやってこの熱を収めているのだろうか。普通に恋愛して、普通に恋人同士になっている人は奇跡が起きたと思った方がいい。私はこれがうまくできない。だからいまだに恋人がいない。 今、心を燃やしている相手は遠いところに住んでいる。あまり細かく書くことはできないが、とにかく遠方に住んでいる

    • ADHDがパーソナルカラー診断、骨格診断に行ってきた

      社会の渦に揉まれて来た。今日も満身創痍である。今日も記録をしていきたい。 今回話したいのは、パーソナルカラー診断と骨格診断についてである。 私は自他共に認めるダサい人間であった。だからお洒落になるためにも、自分に似合う色や服をわかっておかないといけないと踏んだ。 ADHDだからと言うと言い訳のように聞こえるが、私はお洒落というものに全く興味がなかった。たかだか布一枚に何をそこまで本気になっているのかと思ったものである。 そんな様子だったので、自分に似合う服など全く見当がつ

      • 発達障害でうつ病の恋ははたして実るのか?②

        こんにちは。発達障害で鬱病なのに恋をしているしがない物書きです。 一昨日だった。頑張ってここに記録を残していこうと決意した。予定だと昨日もここに記事をあげていたところだったのだ。 しかし昨日は久々に転げまわるほどの片頭痛が出てしまい、記事の投稿どころか、入浴も食事も断念した。誰かに許しを請うわけではないが、まずは自分に許してもらうことにする。 寒暖差が激しいのと、天気のせいだろうか。それにしたって片頭痛は酷いものだ。 発達障害に鬱病に片頭痛持ちなんて、どれほど負の属性をてん

        • 発達障害でうつ病の恋は果たして実るのか?① 

          はじめましてと言わせてほしい。タイトルから惹かれて来た人はありがとうございます。noteにこれから少しずつ記録を残していきたいと思っている。 いろんな経緯があって、発達障害の私は鬱病になってしまった。その経緯を教えてくれと言われても、個人情報が混ざってしまうので詳しくは書けない。 とにかく職場の環境や、人間関係、様々な悩みを抱える中で鬱病になってしまった。 まず初めにお前はどういう発達障害なのかと思われると思うので、説明をさせて欲しい。 私はADHDである。昔からあらゆる

        恋愛に疲れたら海を見に行こう

          夢日記 超能力で悪と戦った夢

          #創作大賞2024 #エッセイ部門 夢と言うのは、展開が滅茶苦茶で、そのくせに妙にリアルだ。だから夢だとわかっていても、現実と混同して冷や汗をかいてしまう。痛みも苦しさもある。私の夢は特にリアルで、夢だと思えないくらいだった。 あんなに激しい冒険を繰り広げてきても、起床後じんわり記憶から剥がれ落ちていく。その感じも夢らしい。 面白かった夢があるので、こうしてまとめていこうと思う。 実は夢日記なるものをつけている。今回はその一つを紹介したい。 夢日記をつけると気が狂うという

          夢日記 超能力で悪と戦った夢

          七夕について思うこと

          #創作大賞2024 #エッセイ部門 七夕の時期がやってきた。子供の頃は無邪気に笹の葉サラサラなんて歌っていたが、今はそんな気分にもなれない。 七月の上旬というのは、まだ梅雨と被り天気が悪い日も多い。湿気とうだるような暑さでこっちは死にそうなのだ。 そんな中、恋愛関係にある二人が出会えるからお祝いしようだと。 こちとら万年恋人なんて出来たことがないのだ。少し付き合ったことがある気がするが、碌に顔も見ずに別れたような気もする。そもそもあれは付き合っていたのか。 別居状態の織姫と

          七夕について思うこと

          はじめて猫カフェに行ったけど、キャバクラみたいだった

          #創作大賞2024 #エッセイ部門 うちには不細工な猫がいる。銀のスプーンを食べながら10年以上も生きている猫が。私にとっては目に入れても痛くないくらい可愛い猫だが、母曰く可愛くない方らしい。猫はみんな等しく可愛いと思っていたが、多少の美醜は存在するようだ。 しかしまあ、猫って生き物はどうしてあそこまで人間を狂わせるのだろう。愛くるしい大きな瞳は少女漫画を彷彿とさせる。そして何よりあの鳴き声。一体どんな徳を積んだらあんな可愛い声になるのか。 「がおー」でも「こん」でもなく

          はじめて猫カフェに行ったけど、キャバクラみたいだった

          Subwayってこわいよね。でも美味しいから大好き。

          #創作大賞2024 #エッセイ部門 とつぜんだが、皆さんはsubwayというサンドウィッチ屋さんをご存知だろうか。緑と黄色が美しい看板の、あのsubwayである。 みんな大好き美味しいサンドウィッチが売られているあのお店である。 しかし私にとっては、恐怖の代名詞であった。 我々コミュ障という生き物は、外で出来るだけ声を出さないようにして生きている。それが生き方であり、生き抜くうえで培われた知恵なのだ。 だって声なんて出して見ろ。 あっと言う間に「あっ」か「えっ」しか言え

          Subwayってこわいよね。でも美味しいから大好き。

          あまりにもモテないので京都の縁切り縁結び神社に行った

          #創作大賞2024 #エッセイ部門 もう行こうと思った時には新幹線に乗っていた。 心の中で思った時に既に行動が終わっているものだ。本気とはそういうこと。 京都に突然行くことになったのだ。単身弾丸旅行に出たのである。 金を下ろして東京駅から新幹線に乗り、後ろに飛んでいく景色を見ながら我に返った。 なぜ私はこうやってたまに行動力の鬼になってしまうのだろうか。コミュ障ヘタレで、うたれ弱いくせに、自分の行動力には驚かされる。 新幹線代はべらぼうに高かったし、何がしたいのかお前はと

          あまりにもモテないので京都の縁切り縁結び神社に行った

          三流絵師 十一話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 十一話 明野星は死んだ。自殺だった。 それを教えてくれたのは富岡先生。あの後病院まで行ったけれど、結局会えなかった。それもそうだ。恋人でも友達でも家族でもないのだから。 明野は最後の時を何故里見と過ごしたがったのか。本人がいない今は誰にもわからない。 彼の中にどんな苦悩があったのかとか、里見がそれを聞いてやれなかったとか。 いろいろあるけれど。最後に里見にスケッチブックを渡すために旅行へ行ったのだろう。 明野星は里見を導いた。 里見は

          三流絵師 十一話 【短編恋愛小説】

          三流絵師 十話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 十話 軽く喫茶店の人間に挨拶を済ませると、ちょうど着信が入った。相手は富岡だった。 「珍しいな。富岡先生」 アトリエから離れて以来、富岡とは連絡を取ることもなかった。彼は里見が芸術から本当に離れることになるかもしれないと言っても特に怒らなかった。また戻っておいでと言っていた。富岡から連絡ということは、何かの依頼だろうか。いや、完全に芸術と手を切りつつある里見にそんなことはしないはずだ。 「もしもし、先生。お久しぶりです」 「ああ。里見君

          三流絵師 十話 【短編恋愛小説】

          三流絵師 九話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 九話 旅行から戻って少しすると、里見はアトリエに美大生の連中を集めた。そしてしばらく活動を中止する宣言をした。 「明野星を知っていますか?」 里見は静かに言った。別の芸術家の名前を出した里見にみんな動揺を隠せない。 「彼の世界は素晴らしい。彼の世界を世間も認めている。優秀な画家です。だから本当に売れる芸術を、本当にいいものを見つけたいなら彼の絵を見てほしいと思っています」 里見が他の芸術家を褒めたことに、みんな互いの顔を見合わせて驚いて

          三流絵師 九話 【短編恋愛小説】

          三流絵師 八話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 八話 乱れた布団を押して起き上がると、足元に浴衣が転がっていた。 そのまま寝てしまっていたのだろう。いつのまにか時計は午前五時になっていた。立ち上がろうとしたが、腰の重みでへたり込んだ。 足が押し付けられていたせいか、畳の後がくっきり残ってしまっている。 太ももが痛い。全身に鈍いだるさが走る。首をもたげると、視界の隅で明野が動いた。 「おはよう」 明野は微笑むと、里見に近寄りそっと額にキスを落とした。 これは夢なんじゃないかと思う。 だ

          三流絵師 八話 【短編恋愛小説】

          三流絵師 七話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 七話 恋愛なんてお遊びだ。下らない茶番だ。作りだすことに恋い焦がれて、生身の相手への好意を忘れていた。性欲と情動を混同した遊びだと思っていたのに、焦がれていたものが消えてから気づいた。 人に全身で寄りかかることの心地よさを。これを好きだと言っていいのだろうか。 好きという言葉のなんて曖昧で複雑なことか。 ちょっと旅行に行きたいなんて我儘を明野は簡単に聞いてくれた。 海が見たいななんて言ってみると直ぐに車を走らせて運んでくれた。夏だから

          三流絵師 七話 【短編恋愛小説】

          三流絵師 六話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 六話 里見が目を覚ますと、知らない天井だった。 起き上がろうとして骨が軋んだ。神経をすり減らして描き上げた後は決まって全身が痛む。 右手が鉛のように重い。熱でもあるのか。 確か、アトリエで気絶する前は。体を起こそうにも、うまく体が動かない。 全力で挑んだ作品は、先生の作品が好きだという言葉だけでできていた。それを誰がくれたかなど関係なく、強い力を持っていた。 (情けないな) 全てをかけたオーディション、里見のもとに話が来ることはなかっ

          三流絵師 六話 【短編恋愛小説】

          三流絵師 五話 【短編恋愛小説】

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 五話 今度の万博のために行われたオーディション。それに早々に作品を渡すと、彼はゆっくり自宅へ帰っていた。これから趣味の料理でもしようかと歩いていた。 葛西彩人は本名だ。だがどうしても里見には彩人と呼ばれたかった。 明けの明星なんか大したあだ名でなく、彩人と呼ばれたかった。 明野は酷く気分がよかった。おそらく万博に里見も絡んでいるだろうから、邪魔はできない。 できれば今すぐ駆けつけて抱きしめたいが、それだと失礼だろう。 何せ自分を殺し

          三流絵師 五話 【短編恋愛小説】