はじめに
近年になって、何度か劇パト1・2や攻殻機動隊のリバイバル上映の記事を目にした。最早古典と言ってもいい位昔の作品が何度も再上映される程根強い支持を受けていることに、関わったスタッフとしては感慨深いものがある。
自分でも定期的にBDなどの円盤で見返しているが、現在のアニメ制作現場は当時とは全くと言っても良い程違っており、昔の泥臭い、と言うか絵の具臭いスタジオを思い出しては、血反吐を吐く思いで作った当時を振り返り、数々の失敗やできなかったアレコレを後悔したり、しなかったり…
昔は良かったなどと言うつもりはない。あらゆる面で、今の方が遥かにいい。ただ、変化の過程で失われたもの達にも、それなりに意味が有ったんだと思いたい。そんなあれこれを思い付くままに、書き残して置きたいと思います。今現在、特に前線で戦っておられるスタッフの方々には、あまり役に立つ情報は含まれていないかも知れないが、「へ~そうだったんだ~」とでも思ってもらえたら幸いです。
みつ
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