機動警察パトレイバー 劇場版 1
当時の僕は入社してまだ半年そこそこ。今でこそ大手と言われるようになったプロダクション・アイジー(当時はアイジータツノコ)も創立1年と少しで、弱小どころか数人でどうにか回しているような極小孫請スタジオだった。そこへ降って湧いたような劇場作品制作の依頼。(注1) 当時は今と違い、劇場オリジナル作品はとても少なかったので、非常に希少で重責な機会だった。
ある日、ここが正念場とばかりに士気を高めるため、かき集めたスタッフを一同に介しての決起集会。押井守監督(以下カントク)の抱負と意気