魂を込める。
モノを作るときに『魂を込める』と言うと、念か何かこもってそうでおどろおどろしい感じがするけど、確かに作品の中に魂を込める作業だと思う。
数えで13歳。
初めて作品(と言えるのかどうかは別として)を作ったのは数えで13歳。
普通に12歳って言えばいいじゃん。と思うけど、私の中で『数えで13歳』という数字は意外と大きく占めているため、数えで13歳と言ってる。
ちょうどその頃は雨龍魔法雑貨店の相方であり(便宜上)姉でもあるJujuねーさんと『すべては満月のせい』でチラッと出てきた兄、そして師匠たちと過ごすようになった時。
ふと、ねーさんが「どっかに遊びに行こう」と言い出し「きーちゃん(私)、今年十三詣りやん」ということから急遽4人で十三詣りに連れて行ってもらうことになった。
十三詣りとは十三詣りあるいは十三参り(じゅうさんまいり)は旧暦の3月13日前後 (新暦の3月13日から5月13日)に、男女とも数え年13歳でおこなう祝いである。 子供の多福・開運を祈り、小学校を卒業して中学校に入学する春に寺社に詣でる形式が一般的。 特に京都嵯峨の虚空蔵法輪寺における虚空蔵菩薩への「十三参り」は有名である。参照 Wikipedia 『十三詣り』
十三詣りは、大人の着物を着て大人の帯を締める。大人の仲間入りをするお祝いの儀式だと教えてもらって、「大人」という響きに少し浮かれた。
なんで、十三詣りの話をし始めたのか下書き保存している間に忘れてしまった件。
上手(?)に関連して書く予定だったのに。
なかなか思い出せないので、ひたすら思い出話になりそうなため割愛。
思い出したら書こう。
ブレスレットとペンダント、そしてお念珠。
初めて作ったのはパワーストーンのブレスレットとペンダントトップ。
その時はパワーストーンというものの存在は知らなかったけど、お店を通りかかった時に人の騒がしさに似た空氣を感じた。
それは嫌な騒がしさでなく、石たちが楽しげに話している感じ。
その時に一緒に居たもう1人の師匠おばあちゃんが石って大きな力を各自が持っていることを教ええくれた。
ビーズみたいに穴が開いてるものに氣が付いて無性に自分で作ってみたくなった。
時期は夏で、師匠のお誕生日直前。
作ってみて誕生日のプレゼントにすることにした。
が、パワーストーンって高いやん?笑
中学生の持ってるお小遣いでは「どの石を使いたいのか」ではなく、「どの石を入手できるのか」になってしまう。
厳選していたらおばあちゃんがやってきて、「どの石を使いたいのかを先に選んでごらん」と言う。
師匠にあげるなら…と選ぶと石が返事をしてくれる。でも、並べるとやっぱり高価。
頭を抱える中学生に、神(おばあちゃん)降臨。
おばあちゃんにもお念珠を作るというお約束のもと、自分の使いたいもの(返事をしてくれた石)をゲット。
自分で入手できる範囲で作る。ということも大切なことかもしれないけど、この時、おばあちゃんが「自分が必要だと思う使いたいものを選んでごらん」と言ってくれたのが私には良かった。
「真ちゃん(師匠)のペンダントはだーれ?」
「おばあちゃんのお念珠はだーれ?」
そんな感じで尋ねると、石から音がしたり光って見えて「わたし、わたしー!」と自己主張しているように見えて楽しかった。
石を選ぶことに夢中になった。
お店の人に作り方を聞いて、早速作る。
ノーマルにパワーストーンを並べたブレスレット(お念珠)と、ペンダントもそんな凝ったことはできず革紐に勾玉のパワーストーンとロンデルを使ったシンプルなものだったと思う。
師匠の誕生日プレゼントを無事渡し、そしておばあちゃんにもお念珠を渡した。
初めて作ったものだし、本当は歪だったかもしれない。
それでも2人の師匠はとても喜んでくれた。
おばあちゃんはお念珠を受け取ってくれた時、「ちゃんときいちゃんの心が入っている」と言ってくれた。
その時、その意味はよく分からなかったけど、自分が作ったものを「ありがとう」と言ってもらえたこと、そして受け取った後に着けてくれたことが嬉しくて次々と誰に渡すでもない作品を作ることに夢中になった。
行き先の無い作品が増えだした頃、水晶を使ったペンダントトップを見てねーさんが「これおいくらですか?」と言った。
もちろん販売するなんて毛頭なかったし、そして日頃多大に世話になっているねーさんに売りつけようなんて思って居なかったから「あげる」と答えた。
ねーさんは「それはあかん!石や紐の材料費も、きーちゃんが作るために費やした時間もかかってるから、自分がプレゼントしたいと思ってもこうやっておいくら?って聞かれた時は尚更簡単にあげるはあかん。購入したいって思ったってことはきーちゃんが作ったものに価値を見出したんだよ。作ってくれてありがとうの氣持ちなんだからね」と言った。
水晶も紐もおばあちゃんに買ってもらったものだし…と思ったけど、「私が作ったものに価値を見出したんだよ」という言葉が嬉しくて1,000円で買ってもらった。
これが初めて自分の作品が売れた日。
嬉しくてケーキを4つ買ってみんなで食べた。
ねーさんは「せっかく売れたんだから自分の好きなものを買えばいいのに」と言っていた。
それからねーさんはそのペンダントを着けてくれて、ねーさんのお友達に「きーちゃんが作った一点物なんだよー♪」と宣伝してくれて、ねーさんのお友達からも「作って欲しい」と言ってもらうようになって、私はお小遣いをゲットする方法を得た。
紐を編み出したのはそれからもう少し後のこと。
おばあちゃんが水引を編んでいるのを見て自分もやってみかった。
教えて貰いながらやってみたけど意外と難しくてすぐに心が折れて飽きてしまう私が珍しく悪戦苦闘しながら編み終えることができた。
その後、お守りに使われる叶結びの結い方を教えてもらいお裁縫もするようになっていたのでお守り袋も作り始めた。
これが何かを夢中になって作るきっかけ。
紆余曲折ありまして、しばらく紐を編むことから遠ざかっていたのですが、オラクルノットカードを手にしてマクラメ編みに夢中になり現在に至ります。
魂を込めるということ。
昔、しばらくアクセサリーを作っていると急にスイッチが切れるみたいに爆睡してました。
ホントに手に持ったまま寝る。そんな感じ。
作るのに夢中で眠たくなっているのに氣がつかなかったのか?と不思議だったんですが、この話をしたらおばあちゃんは「それはきいちゃんが作っているものにきいちゃんの魂を込めているから」と教えてくれました。
「根を詰める」の「こん」は「魂」でもあるそう。
自分のエネルギーを込めているので、回復の為に睡眠をとっているとのこと。
だから、作っている時の想いというのは、本当に大事なんだよ。と教えてもらいました。
(なんで急にですます調になったのかは、自分でも不明なのでスルーの方向でお願いします)
作品作りで決めてること。
心が乱れている時は、特に人様に渡すものは作らない。
それから、私のモノ作りをする時の自分の第一の約束にしました。
自分も含めて、手にした人が幸せな氣持ちになるよう。
何か一歩動くトリガーとなるよう。
そんな氣持ちを込めてサクサクと制作しております。
なんか、とりとめも無さすぎる話だけど、
まあ、いっか。
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