
過去の私に不敬罪
旅を機に態度急変した友人。
まるで過去の私のようで、自省と自戒の機会になりました。
自分の成長度合いを認識できた、そういう意味では良い旅の時間かも。
と言う意味も込めて、彼女には有難うと折に触れ伝えました。
望んだ形の旅に戻るよう、おまじないの様にもしていました。
そんな願い虚しく、失礼な態度ばかりの友人。
例えば、翻訳アプリ駆使して人に尋ねたりするのはもっぱらわたし、回答を伝えると軽んじるような態度ばかりで面食らうことばかりでした。
人ってこんなに変わるんだ…
衝突避けるためにも可能な限り別行動にして、わたしなりに旅を満喫しました。
ホントは行ってみたかった現地の図書館や連泊したかったホテルも、次の愉しみに取っておくことにして。
でも日が経つにつれ、疲労が増すようで苛立ちを隠そうともしなくなりました。
原因は彼女自身のオーバーな計画や準備からによるもので、誰が強要したものでもありません。
こういう所も、昔の私そのままです。
根底には、自信の無さからの、少し心許せるようになった相手への間違った自己開示なのです。
彼女も色んなものを抱えて寂しくもある人生だったんだな、と思い共感性羞恥心…
ただ見守りました。
最終日の空港ラウンジで、八つ当たりが最高潮に。
買い込み過ぎたお土産品がスーツケースに入りきらないからです。
新しいバッグを買い足しては? 空港カウンターで質問してみたら? 何を話しかけても無視。
ラウンジのシャワー時間も彼女に合わせて早く切り上げろと言われ、そうしました。
もうこの場に居たくないな、とスーツケースを預けがてら一人行動すると、すっかり爽快になれました。
その後、搭乗ロビー場所が二転三転し、ギリギリまですれ違いで過ごすことに。
先に待っていると、やっと現れた開口一番、「私と感覚が違う」と怒りをぶつけてきたので、落ち着くまで黙って聞いていました。
そして、「今まで有難う」と引きました。
すると泣き喚きだします。
人目もあるし、一先ず仲直りのテイにし、着陸後もう耐えきれず、ちょうど伯母の件で急用が入ったので別行動で帰宅しました。
彼女の一連の行いは不遜だった不出来な昔の私も同じことをしていたので、責めたり何も思いません。
・・・だが、それは20代の頃の話。
なんだかんだ世の中に揉まれたおかげで、今のわたしになれたことに感謝です。
敬意の無い態度を取られるのは、私自身が周りに対してそうだったから?
そして、自分に対してもそうされることを甘んじていたから?
どちらもそうです、それから自分で自分に対しても不敬でした。
贖罪はもう充分、もう過去からも卒業して良い気がしました。
あの頃の自分には不敬罪を科してじゅうぶん反省してもらいました、
プラス今回の旅でも嫌というほど味わい自戒しました。
今回のことには衝撃はあれど、全般的には感謝しました。
そして今後は、わたしを本当の意味で大切にしてくれる人と付き合いたいなと実感しました。
この旅で、何か相談や話し合いを持てば良かったのかな、ともチラリと考えましたが、きっと話し合いにならなかったと思います。
それくらい、噛み合いませんでした。
考えが違うのは当然のことなので、それを愉しみたい心意気でいますが、失礼な態度はまた意味が違います。
今後も、わたしを大切にしないような相手には不敬罪で、こちらからは何もしませんの刑にします。
友人も自身で選んだ、なりたい自分で居られるようになったら良いな、と思いました。
旅での彼女は、思いのままにしている癖にとても不安定そうだったので。
帰宅後、彼女からメールで、「喧嘩できる間柄になれた、繊細な貴女には恐い思いさせたかな? 私が苛立っている場面にも早く慣れてね」と来ました。
・・・。
しばらくはアレコレとお誘い受けてましたが、不思議なことにタイミングが全く合わず。
わざとじゃないです、本当にどちらでも良いと思っているし、その後の彼女の心境を知りたい気もしていたので。
最近のお誘いも彼女の都合を優先した、こちらが困るものだったので、時間が決まっている予定なら声かけてねと断ると、
業を煮やしたのか、帰国時の空港での件について「私が悪かったことにしていい」というような内容の長文メールが届きました。
・・・もう深く考えず、そっとしておこう。