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神人和楽(しんじんわらく)

2021年7月24日。昨夜は東京オリンピック2020の開会式が行われた。たぶん一生で一度、生まれ育った地元で行われるオリンピック。コロナ禍という誰もが思いもしなかった出来事に翻弄された大会として、そして、何やら色々な曰くが付き纏った大会として、良くも悪くも歴史に名を残しそうな大会。

そんなこんながありつつ、やっぱり日本の選手たちを応援してしまう。テレビでは、女子サッカーのなでしこJAPAN vs イギリスの試合を、そして女子水泳400メートルリレーを観戦していたが、なんとなく盛り上がり切れない感じ。でもって、なんとはなしにチャンネルザッピングでNHK BSPをふと見ると、そこに釘付けとなってしまっていた。

それはドラマではあるが、リアルでしっかりしたと歴史考証に基づいた番組 『京都人の密かな愉しみBlue修業中「祇園(ぎおん)さんの来はる夏」』というドラマ。基本的には京都でそれぞれの仕事において修行をしている若者たちの恋愛物語。でも、リアルに祇園祭での山鉾やお囃子などを実際の地元の町の方々と出演俳優が一緒になって稽古したりしている場面もいくつも出てきたりしていた。最初は、ドキュメント形式の番組かと思ったくらい。

そして、この番組で祇園祭にも神輿渡御があることを恥ずかしながら初めて知った、この衝撃!祇園祭と言えば山鉾ばかりだと思っていたが、神輿もあるんだと。日本の祭について、まだまだ知らなきゃいけないことが山積みなんだと思い知らせれた感じ。いやー、してやられた(笑)

そのドラマの中で出てきた言葉、それが「神人和楽(しんじんわらく)」。

これは、”神様も人も一緒になってわいわい和やかに楽しむ”という意味合いだそう。お祭の本質って、そういうことなんだな〜と、改めて一人納得。

そして、神輿好きな自分をもっと表現していこうと思ったここ最近、自分の中で浮かんできたのが「神様と一緒に遊ぶ」っていう言葉だった。神輿って神様と一緒に遊ぶため装置なんだと勝手に思った次第で。

先人たちは、とっくの昔にこの意識を持って、と言うかその本質を理解した上で、この「神人和楽」っていう言葉を編み出していたんだろうと思うと、それにすっかり脱帽。そして、自分が好きで目指したい方向って、やっぱりこれなんだな〜と、一人お酒を呑みながら密かに確信を覚えてしまうのでした。

そしてそして、人との出会いも大事だけど、こういう言葉との出会いもそれと同じくらい大事だっていうことも思い知らされました。

これから「神人和楽」を身を以て体現していくこと。これが自分の進む道かな。神様と一緒に遊ぶなんて、とんでもない道楽者のやることかもしれないけれど(^_-)-☆