2年ぶり開催へ。「岸和田だんじり祭」

今日のニュースで見かけた記事。2年ぶりに「岸和田だんじり祭」が開催されるとのこと。当然ながら、コロナ感染対策は念入りに行う上でのことらしい。

お祭文化違いがわかり易いのが、関東は御神輿文化、関西および西日本は山車文化といったところでしょうか。実は、関東でも神田祭や山王祭では大きくて立派な山車が巡行するんですけどね。江戸時代の風習なのでしょう、江戸城にいる将軍に御目見得していたこともあり、勇壮だけど上品な感じの祭礼の行事として執り行わるんですよね。

でも、関西、西日本の山車文化って、そういうんじゃ全くなくて、迫力が半端ないですよね。中でも岸和田だんじり祭は、テレビ番組なんかで観ても ド迫力ですよね。ここは”山車”ではなく、”だんじり”ですね。ここ間違えると怒られるよ、きっと(笑)

あんだけ大きなだんじりを、何人もの若い衆が全速力で引っ張って、挙句の果てに住宅地の路地を90度曲がって行っちゃうんだから、ちょっと激しすぎる。これを「やりまわし」って言うそうです。はい。しかも、みんなの憧れは、その爆走するだんじりの上に乗って団扇をもって右へ左へと飛び跳ねて言わば指示を出す役割の「大工方」。確かにカッコいい。でも、怖いよあれは(苦笑)

そんな「岸和田だんじり祭」も300年の歴史を持っているそうで、記事にもあったけど運営組織側としては「2年連続で中止となってしまうと、伝統・文化を継承する上で痛手となる」という判断から、集団での練習禁止とか、2週間前から検温とか。観客も極力減らすことまで考えているようです。

ここまでして「伝統・文化を継承」することを諦めないでやろうとしている。これすごく判る気がします。やっぱり、神輿とだんじりの違いはあれど、御祭って地域ごとの歴史が詰まっているもの。正直、続いてきたものを止めてしまうのって簡単なんだよね。うちの地元の小さい祭の小さい神輿だって、いつ途絶えるかわからない。それは、地域に若い人が減っているからだったり、新しく住まわっている人たちと長年住み続いている人たちとがうまく接点を持てないことが影響していたり・・・要は、続いているものにはまだ周りの人が注目する可能性があるけど、止めてしまったら当然誰からも気にされなくなってしまう。恐らく、そんな危機感を持ってらっしゃる人たちが「なんとしてでも、やろう!」って動いたんだと思う。

なんか「岸和田だんじり」ファンみたいになっっちゃいましたが(笑)、 日本中の御祭を見に行く日々を空想しながら、日々の暮らしていこうと思うのでした。

応援してます「岸和田だんじり祭」!

※だんじりについて詳しくないものですから、表現など語弊がありましたらご容赦くださいませ m(_ _)m