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『夢見るカリン姫 終了しました編』

こんにちわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<皆さん、ありがとうございました!!!!!>ミツルギです。

『INDEPENDENT:22』チラシ

『INDEPENDENT:22』終了いたしました。
いやー8年ぶりに参加できて良かったです。
いろいろな刺激を受けました。
一人芝居にもいろいろありますねー。
私の考えもしない角度からの観点で作られてたりします。
まあ、それでもかぶらない自信はありますが。
頭には何かかぶってますが・・・

『ヤドカリン』出演中のカリン姫様

すいません。こういうことをつい書いてしまいたくなるのです。

どんな演劇フェスに出ても浮く自信があります。
埋没するぐらいなら浮きたいです。
というか元々、人と同じもの描くのが嫌なのです。
独自のものを手掛けたいと思ってます。
すると辿り着いたのが、動物とか人間以外のものたちが喋り出すという地点です。
ある人には「学芸会」と呼ばれました。
面白がって「大人の学芸会」と名乗りました。
なので元々違うのですが、フェスならもっと変えてやろうと思ってます。

演出は結構居場所がないので暇つぶしに自撮りしました


フェスに出るときいつも思うのは、

「起承転結」

がついたものを何本も観るのはしんどいから起承転結のないものをやろうということです。
「起承転結」を考えず、衝動的に台本を書いてます。

台本の書き方を教わったり、本を読むと起承転結を先に決めて、展開を決めてから書いていくということを勧められます。
その方が破綻しない作品になるんだと思いますし、完成度も高いことがわかります。
正直、長編だとそういう作り方もします。
が、短編にはそういう実験性がある方が面白いかなー? と思ってます。
とんでもなくろくでもないものができる可能性もありますが・・・。
そういうのもあっていいのかもしれません、フェスには。

初日の公演後かな?

でも、「起承転結」は最強なのです。
できたものを見るとそこに「起承転結」がちゃんとあるのです。
「起承転結」無くして作ることはできないのかもしれません。
でも、始めから決めてやるのとは違うと思っているのです。
そういうことをしているとわかります。
「起承転結」決めてやる方が楽やって。
上手いこと出来ているのです。

何が大変かというと先が読めないのでやる方(役者)が大変になります。

本多真理さん、ご苦労様でした!!!!!

カリン姫様と本多真理さんがお話中

かなり苦労するいろいろな問題が今回の『夢見るカリン姫 乙女の祈り編』にはありました。

1・ニーズ
普通、カリンのことを知りたいと思ったら、ネットや本で調べます。
劇場に来ないのです。
つまりカリンのことを知りたいと思ってない人にカリンの知識を押し付けて帰らせるのです。
・・・誰が得するのでしょう?

いや、そんなこと言っていてはいつまで経ってもカリンの地位は向上しません。
ある面、強引に目を向けさせなくてはカリンに輝かしい未来はないのです。しかし、私はカリンの地位向上のために芝居を作っているわけではないのです。

観客の知らなかったことを教えるのが演劇だ!!!!!


断言すれば名言になるのかもと思ったのですが、どうにもなりませんでした。
すいません。
少なくとも教えるのはカリンジャムの作り方では無いと思います。

追伸・・・本多真理さんは役作りのため、大量にカリンを購入しました。
カリン業界に大変貢献しているわけです。

今年、カリンも大漁になったらいいなー

2・キャラクター
カリン姫のキャラクターが難解です。
支離滅裂なのです。
基本情緒不安定です。
カリン姫は「カリン」というフルーツ自体に自信が無く、揺れ動いてます。
その一方で「絶対にもてる」という確信に近い勝手な思い込みに支配されてます。
・・・作り出した私でも説明困難です。
なのに本多真理さんは、
「私に似たところがたくさんある。」
と言って挑んでくれました。

名前の入ったパーカーに浮かれる2人

3・台詞
台詞、難しいです。
カリンジャムの作り方のレシピを覚えなくてはなりません。
誰もカリンジャムを作りたくないのにです。
観たからといってジャム作ろうと思う人はいないのにです。
・・・いたらごめんなさい。
カリンの成分を覚えなくてはなりません。
知ってるからといって得する知識ではありません。
「カリンって・・・のどにええんやろ? 」
大概の人がなんとなく思ってることを説明しているだけです。
不溶性食物繊維もありますが。
苦労して覚えてもらいました。

カリン姫とメロン王子気取りでフルーツ王国国民に手を振る本多真理さんと私

4・観客の居場所
無いです。
何なんだこれは?
と思ったまま進み、
何なんだこれは?
と思ったまま終わります。
「楽しんでやろう。」
という気持ちがあるかないかが大事になります。
不条理演劇にはそんな作品はありますが、この作品も観客を選ぶ作品になったのかもしれません。
その辺、私の工夫が足りなかったのかもしれません。
今後の課題といたします。

スタッフ総見前のカリン姫様と私

私がこの作品を作って思ったのは、
「自分がなりたいものになるには時間かけても、いろんな手助けを頼んでも変わっていくしかない。」
ということです。
人間もカリンを見習えばいいのです。
少しずつでも。
あの作品、作って思うことか? とも思いますが。

あと本多真理さん、カリン姫にここで大暴れしてほしかったのです。
それが出来て良かったです。

お稽古中のカリン姫様

18年ぶりぐらいに私の作品を観に来た後藤ひろひと氏がこう言ってくれました(お目当てはdの櫻井保一くんの『駆込み訴え』だったようですが)。

「イカれてました! 」

これほどの誉め言葉ないと思います。
私はイカれた作品が作れるイカれたやつになったようです。
よし、これからも芝居を作ろう!!!!!

集合写真、全員じゃないんですけどねー・・・

皆様方、どうもありがとうございました!!!!!

<おまけ>
おまけにカリン姫童話をどうぞ。

カリン姫様

カリン姫 ①ピクルス公国編|魔人ハンターミツルギ|note

カリン姫 ②アルコール王国編|魔人ハンターミツルギ|note

カリン姫 ③スィーツランド編前編|魔人ハンターミツルギ|note

カリン姫 ③スィーツランド編後編|魔人ハンターミツルギ|note








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