まだない世界を作りたいのか。
私はどんな世界を作りたいのか。
そもそも「まだない世界を作りたい」のか。
ここ数ヶ月ずっと自問自答して出てこぬ現実に打ちひしがれてる。
そんな目指す世界があるのだったら、とうの昔にそれをもとに起業しているのではないか。
ふとまわりの経営者達をみると24時間365日、どんな世界を作りたい、
こんな社会を変えたい
何十億円資金調達に成功、IPOしました、どこどこにバイアウト成功などなど、、。
ドメインの事業が、誰かの困ったをクリエイティブの力で助ける。
それが主に映像だったり企画アイデアだったりイベントを仕立てることだったりだった。
影の立役者であり続ける、その影武者がいなければ我々のやりたきことができなくなる
そう言われ続けるために目の前のできることに向き合ってきた。
必要とされて初めて価値が発揮できる事業モデルだった。
ここ10年までは。
そんな私たちが今まさに、誰からも必要とされず、社会に必要かどうかもまだわからない、新規事業を企てようとしている。
そこで冒頭の問いに戻る。
私にとっては
「お金を稼ぐことよりも、まだないものを0から生み出すこと」
がはるかに難しいと感じている。
そりゃそうだよね、やったことないんだもん。
数十年生きてきて、そんなことすら思いつかぬまま10年たってきたのだから。
だからこそ今がまさにしんどい。
どんな世界を作りたいのか。
どんな社会にしたいのか。
どんな世界の矛盾を解消したいのか。
どんな社会の負をなくしていきたいのか。
それは慈善事業になっていないか。
それは利益が見込める仕立てになっているのか。
それは一過性の思いだけで突き進んでないか。
世の中を平等に!って言ったって
不平等なんかどこを切り取っても起こりうるわけで
それが不平等とも思ってない人たちも存在する。
東京で世帯年収1000万の家庭と
地方都市、例えば私の故郷岩手の友人が世帯年収500万の家庭だったとして
それが不平等だと感じてないし、その500万で誰しもが思い描く
「心の豊かさがある家庭」が成り立っている。
貧困をなくす!って言ったって
じゃぁ貧困層にお金だけが行き渡る魔法のような事業は存在するのか
お金だけで貧困はなくなるのか?
もちろんお金が根幹、お金があれば大概のことは解決する。
じゃ何をやりたいか観点から考える。
ホテルを経営したい。
これは20代の頃から漠然と頭の片隅にあった。
なぜ?
かっこいいから。
かっこいいと言われたいから。
最高なおもてなしをしたいから。
ホスピタリティの最高峰がホテルだと思うから。
私にとってのホテルとは
「非日常であり、癒しであり、明日からまた仕事をまた頑張りたいと思える活力を得る場」
供給過多なこの時代、この日本で
レッドオーシャンで、コロナ禍でたくさんの旅館が廃業に追い込まれた現実がある中での挑戦。
ニッチなマーケットで。
尖ったサービスを。
誰々しか泊まれない。
LGBTQのひとだけ
出産直後のご家族だけ
子供に会いに来日した外国人家族だけ
ゆくゆくは
社会貢献活動にもつなげて
シングルマザーだけ
年配の車椅子生活を余儀なくされているご夫婦だけ
なども視野に
バリアフリー
子供を預けて自分だけの時間を作れるなど
仮)only house
これだけ好きなものが多様化し
共存していく中で一律のサービスだけでいいのか。
しかしこれだけターゲットを絞りすぎることへの利益は見込めるのか。
まだ答えは出ていない。
でも考え抜いた中でひとつだけ出た解がある。
真面目社発の真面目メンバーが誇れる、ブランドを作りたい。
10年で築き上げた株式会社真面目。
今後は、会社名ではなくブランド、サービスが前に立ち、
そのブランドを育てていく。
そのブランドに惚れ込んでいく。
才能は努力に勝てないけど、努力は熱狂に到底勝てない。
熱狂:血をわきたたせ、狂わんばかりに夢中になること。
熱狂には学歴不問、
熱狂には年次も不要、
熱狂は単なる楽しむとは似て非なるもの。
真面目社の5バリューのひとつ。
ライフイズエンタメ、ライフイズコンテンツ。
すべて起こる事象はエンタメであり、
捉え方、伝え方次第でコンテンツになる。
まだまだ抜けぬトンネルの入り口にいるが
遠い先の出口の光だけは見えている。
その光は幻視かもしれない。
それでもその光の先に待ち受けている熱狂した未来に胸を膨らませ、
進んでいく。
10年目の決意表明です。
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