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半径5mの"組織づくり"で大切にしていること
こんにちは!株式会社アトラエのマジミです。
組織力向上プラットフォーム「Wevox(ウィボックス)」のカスタマーサクセスを担当しています。
もしよければ、徒然なるままに書いた転職エントリもご覧ください。
仕事柄、様々な企業の人事の方や現場管理職の方と組織づくりについてお話しすることが多いのですが、よく「現場での組織づくりって具体的に何をすれば良いかわからない」「対話する時って、何を意識すれば良いですかね?」と聞かれます。
なので、ここでは実体験も交えながら「私が、普段のチーム内コミュニケーションで意識していること」について書いてみたいと思います。
"組織づくり"をシンプルに考える
組織づくりは「所属メンバーのポテンシャルを十分発揮することを通じて、事業目標を達成するため」に必要なものだと思います。
"組織づくり"というと、何か大掛かりな取り組み(評価制度や人事配置の改善、1on1など)をしないといけないのでは?と思う方もいらっしゃるのですが、少なくとも、現場単位でのチームビルディングは、もっとライトなものだと思っています。
現場単位での組織づくりをシンプルに捉えると「相手とWin-Winの関係を作ること」と表現できると思います。相手にも自分にも利益がある満足な関係であるからこそ、良好なパフォーマンスを持続的に発揮することができます。
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Win-Winの関係を作る上で大切な要素は多くありますが、その中でも私が日頃意識しているのは以下の3点です。
自分のことを知る
相手のことを知る
「相手を変える」のではなく「自分が変わる」
自分のことを知る&相手のことを知る
現在と将来という軸で、自分のことを客観的に把握し理解することが大切だと感じています。具体的には、思考やコミュニケーションのクセ、価値観、強み・弱み、アクセル・ブレーキがかかるシチュエーション、これからやりたいこと等を自覚できていると良いのではと思います。
これらが認識できていると、「自分にとってのWinは何か?」を自覚することができます。
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同様に、「相手にとってのWinは何か?」を把握するために、チームメンバーのことについても知り(理解はできなくとも)尊重することが重要だと思います。
私がメンバーと話すときは、思考のクセや価値観だけでなく、最近の気分や、今興味関心があるものは何か?といったことも意識的に聞いています。
ー 相手のことを聞くに際しては、まず先に自己開示をすることも意識しています。私の自己開示はあまりにも赤裸々なので、メンバーからは「エグめの自己開示」と言われています(笑)。
これらのことを認識し、言語化できていると、Win-Winの関係を築きやすくなります。日々の具体的なシチュエーションで言うならば、
メンバーとのコラボレーションが生まれやすくなる
弱みを知っていれば補完関係を作れる(自分の弱い所は相手に任せる/相手の弱いところは自分が補う)
やりたいことが重なりあれば、共創できる
ミスコミュニケーションが発生した時の対処がスムーズになる
「なんでわかってくれないんだろう?」と無駄にフラストレーションを感じることが減る
なぜエラーが起きたのか?の心当たりがつきやすくなり、再発のリスクを低減できる
…といったことを通じて、結果的にチームとしてのパフォーマンスが上がります。
私がよくやっていること①ぶつかり稽古
自分のことを知り、相手のことを知るために、社内のメンバーに頻繁に「ぶつかり稽古」という名の1on1(30分から1時間程度)を申し込んでいます。
また、業務上のコミュニケーションで「ん?」と引っ掛かることがあれば、その時にもよく1on1をお願いしています。
「最近モヤモヤしていること」をテーマにしながら、私の考えを整理するお手伝いをお願いしたり、それをフックに相手の考えや経験を聞いたりすることが多いです。
自分の強み弱みや考え方のクセは、自分にとっては当たり前のことなので、人に突っ込まれないと認識できないですし、相手の考えは、改めて教えてもらわないとわからないものです。
なので、結果的に1on1(=業務以外のことについて相手と直接話す)という手段に落ち着いています。
一方で、ツールで使えるものがあれば、そちらに頼ることもあります。
ストレングスファインダーや、Wevoxの個人特性診断の結果が好きで、よく見ています。
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「相手を変える」のではなく「自分が変わる」
相手のことを知ると、ついつい相手に要求したい気持ちになってしまいますが、向き合っている相手が人間である以上、他者を変えるのは非常に難しいです。
そのもとで、人間関係においては常に「自分が変わる」を意識することが大切だと思っています。
アンコントーラブルな相手に軸足を置くのではなく、意識次第ですぐに変えられる自分に軸足を置いています。
私がよくやっていること②まずは相手を信頼してみる
「信頼」とは無条件で相手を信じることです。
書籍『嫌われる勇気』を読んで以降、特に意識していることです。
過去何かで裏切られたり(任せた仕事を納期までにやってもらえなかったとか)、ちょっとムッと思うことを言われたり、こちらがネガティブな気分や思いをした相手であっても、今この瞬間、目の前にいる人のことは、ひとまず信頼してみようと努めています。
過去のことを根に持ち続けて、相手を信頼しないこともできますが、それでいてはWin-Winな関係性は築けません。
一緒に仕事をする仲間であれば、ずっとネガティブな関係のままでいるより、一刻も早く前向きな関係性に進展する方が良いですよね。
なので、まずは自分が変わる。相手を信頼してみる。
あまりの素直さに「どうか悪い人に騙されないでね」と心配されることもありますが(笑)、清々しい関係性を築くためには大事なことだなと思っています。
おわりに
以上、普段のチーム内コミュニケーションで意識していることをテーマに徒然なるままに書いてみました。
どれも当たり前と言えば当たり前なのですが、ほんの少しの心がけで、半径5mのコミュニケーションが円滑になります(と信じています)。
アトラエメンバーでは、いま毎日交代で「組織づくりの実践知」を発信しています。
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