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(年収+600万)スタンフォード式転職の考え方が僕の収入を爆伸びさせたきっかけになっている話
こんにちは、まじこじまです。
今回は「計画的偶発性」のお話です。
皆さんは自分に合った「適職」に巡り合えていますでしょうか?
計画的偶発性理論は、「適職」を「引き寄せる」ための考え方です。
先に計画的偶発性とは何か?簡単にお伝えしておくと
「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」
という、スタンフォード大学の教授で心理学者のクランボルツさんという方が提唱した理論です。これが、実際僕自身のキャリアにも当てはまるなあ、ということ。
僕は大学生の頃は広告・出版業界に行きたくて就活をスタートさせていて、落ちて仕方なくメーカーの営業マンから社会人をスタートさせて、今なぜかIT業界の最先端に足を突っ込んでいます。これが、自分の予期していたキャリアなのか?と言われたら、全然予想だにできなかったことです。
私のキャリアも計画的偶発性によってもたらされた
私のキャリアについては、自己紹介記事や一番最初に書いた5本立てのシリーズでお伝えしているのですが、要点をおさえると…
➤アウトソーシング現場での「RPA」との出会いがきっかけ
➤RPAエンジニアが1日8万円稼いでいることを知った
➤主体性を持って文系の自分がITアレルギーを克服した
この3つが、僕の収入を爆伸びさせたきっかけです。
業務現場では、時給1700円くらいのアルバイト社員(機会に強い人)がRPA(PC上の操作を覚えさせることで自動的に業務を処理してくれるロボット)のシナリオ作成を担当していて、面白がって私もいじったりしていたのですが、後日僕がコンサルを行った会社の、僕でも作成できそうな仕事を「外注しろ」と見積もりを取らされた時に出てきたのが1人日8万円の見積もり。
もちろん、結構足元を見られている見積ですが、別にプログラミングがいらない特別なスキルが必要なわけでもない仕事なのに、「わざわざエンジニアに任せて」しかも自分の倍以上の値段で売れている現実を知って、そこから努力を重ねて行った…おかげで今があります。
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「お金になる仕事だった」ということに気付くことがある。
僕は「人事・バックオフィス系のフリーコンサルタント」を自称していますが、やっている仕事は大きく分けて2つ。
①人事評価制度・組織開発・人財育成のお手伝い
②人事・総務・経理・営業事務等のバックオフィス業務のBPR
①のほうは、聞いただけで多くの人にも何となく理解できそうなワードですよね。会社の人事評価制度を作るお手伝いや、評価制度と連動した育成計画、タレントマネジメントと呼ばれる従業員の持っているスキルを整理して適正配置できる仕組みを考えたり、研修や会議・オリジナル商材として日報の仕組みを変えることによって従業員の成長を促すという仕事です。
②のほうは、BPRってなんやねんという聞き馴染みのないワードを説明すると、「ビジネス・プロセス・リエンジニアリング」の略で、お仕事の工程をどんどん分解していって、その上で無駄な工程はないかとか、やり方を変えることによって効率化できないか?ということを考え提案する仕事です。(新しいやり方が定着するまで伴走することもあります)
そして②の方は、必ずしもITツールの導入とセットではないのですが、特に事務作業の効率化には「AI」や「ロボット」を始めとしたITツールを使用した方が、人手不足の解消やコスト削減に効果が大きいため
今はやりの「DX」と呼ばれる分野にドンピシャであたります。
「DXコンサルタント」という名前で活動することもあります。
(というか、その方が仕事も取れます)
でも僕のキャリアって、文系私大卒の日用品営業マンからスタートしてて、IT要素無かったんですよ。実際、数学は大嫌いで高校の時のテストは6点とかでしたし、プログラミングはできません。コンピュータ言語も知らない。
え、なんでそんな奴が「DX」のしかも「コンサルタント」やってんの?
これが、計画的偶発性というやつの力ですね。
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計画的偶発性とは
これは、スタンフォード大学のクランボルツ教授と言う方が提唱した理論です。
「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」
凄く良く似た所で、スティーブ・ジョブズ氏の発言"connecting dots"ともよく似ています。
人生をある地点から振り返ると、一見、バラバラにしか見えないような出来事が、不思議なことに成長線で繋がているのがみてとれる。
逆境や不確実性に直面した時でも、全力で進み続けることにより、いずれは成功につながることがある。
「計画的偶発性を意識してキャリアを考える」ことが注目されている理由
この理由は「時代の変化に対応するため」です。
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「カメレオン人間」の方がずっと現代には向いている
キャリアへの影響
まず、伝統的なキャリア設計は、明確な目標を立て、それに向かって計画的に進むことが重視されていました。僕が就職活動を始めた2010年当時は少なくともこの考え方で、「ブレない軸」を持っていることが就活生にとって求められる要件でした。
(今も古臭い考え方を捨てきれない会社は面接で執拗にこれを聞いてきます。あなたの軸は?あなたのやりたい事は?ハッキリ言ってチープな質問)
20歳そこそこの若者に対して、この変化の激しい時代において「キャリア選択の幅を狭める」ようなことを求める質問自体がナンセンスになりつつあると僕は感じています。
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僕が社会人になった2010年は会社支給の携帯がガラケーで、ロボットといえば工場で動く機械。AIといえばフィクションの世界に出てくる人間を脅かす存在か、せいぜい「Googleが使ってるらしいぞ」くらいの代物だった。
社会人のキャリアは大学卒業から、定年を迎えるまで40年あります。
10年で社会が激変するのに、その間初志貫徹で脇目も降らずに1つの事だけをやり続けるのは、「危険」が大きいでしょう。長年の修業が必要で、ずっと無くならないスタイル不変の「職人」的仕事に就くなら別ですが、オフィスワーカーにとっては時代の変化への対応は不可欠です。
現代では変化が激しく、偶然の出来事を予測するのは困難です。このため、計画的偶発性は、変化が当たり前の環境でのキャリア形成において非常に有効とされています。その時その時、時代のニーズに合った技術を習得して、素早く自分のものにしていける人間は強く生きて行けます。
計画的偶発性を自分のものにするために必要なスキル
計画的偶発性ではクランボルツ教授によれば
以下の5つのスキルが重要とされています。
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好奇心:新しい興味や経験を探求する意欲。
持続性:困難に直面してもあきらめずに行動し続けること。
柔軟性:計画が変わった場合に対応する能力。
楽観主義:困難な状況にも希望を持ち、機会として捉えること。
リスクテイキング:新しい挑戦を恐れず、積極的に行動すること。
セレンディピティについても、主体的に行動し続けることが運を引き寄せるという考え方。ただの偶発性ではなく、自分が行動し続けることによって、よりよい偶然を引き寄せにいくことが大事です。
僕の場合
転職+転職先での主体性の発揮
ベンチャー研修会社への転職
➤「何でも主体的に自分でやる」ことを学ぶ
少人数運営で分業しているからこそ、同僚の仕事の機能全てを見ることができる環境。大企業だと、そもそもフロア・部門の距離が遠い。
研修サービスの提供がメイン事業だったが、e-learningシステムの開発や、別のカンパニー(グループ内別企業)で「RPA」や「学習手帳」「書籍」も販売していて、多くの事業を推進している風景を見ることができた。
BPO会社への転職
➤「大企業の中で主体的に動く」と無双できる
大企業→ベンチャー→大企業と転職したことで、
大企業の中に「いかに働かないか」を実践している社員が沢山いることを再認識する。その中で、新しいものへのアレルギーがなく動ける人間はそれだけで価値発揮できる。現場で「RPA」や「AI-OCR」といった流行のテクノロジーについても積極的に吸収する動きができた。
本社に戻った際に、新規事業(コンサルティングサービス)を自ら立ち上げる。事務現場を社内の誰よりも早いスパン・多い量を見ることになる。
✅2年ほどで、40以上の会社の事務業務の実務現場に入り改善提案。
➤数多くの「人事労務系や事務処理系のITサービス」を触る。
1企業に勤めていた従業員は「1~2種類しか触らない」システムについて、使いこなすことは専門ではないが、多くのシステムを広く知っている、という強みが生まれる。かつ、ロボットやAI活用で自動化するノウハウが蓄積。
僕は初めからバックオフィス業務の現場に詳しかったわけではありませんし、ロボットやAIの知識があったわけではありません。身に付けたのもわずかここ2~3年の出来事です。しかし、行動することによってそこに全ての情報が集まってくる、という実感がありました。
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必死に調べ、考える。
社内で「コンサルティングサービスの第一人者」という評判が独り歩きし始めた時は、入社から1年も経っていませんでした。しかし、そういう分かり易いレッテルが貼られると「●●系の困りごとは全部アイツに相談しよう」という流れが生まれるので、ありとあらゆる商談に同行して顧客の悩みを聞くことになります。
そうやってお話を聞くうちに、いつの間にか自分がコンサルタントとして一人前に仕事が取れるようになっていった、というのが正直なところ。最初は知識も実務経験も乏しい人間でしたが、研修講師としての訓練を積んでいたおかげで「話し方」や「ヒアリング」の技術だけはいっちょ前だったのがお客様受けが良かった理由でしょう。
こうした一見して繋がらなかったキャリアが、偶然重なって今の仕事になっています。
まとめ・食わず嫌いは勿体ない
最後のまとめは繰り返しになりますが、計画的偶発性を引き寄せるには
好奇心:新しい興味や経験を探求する意欲。
持続性:困難に直面してもあきらめずに行動し続けること。
柔軟性:計画が変わった場合に対応する能力。
楽観主義:困難な状況にも希望を持ち、機会として捉えること。
リスクテイキング:新しい挑戦を恐れず、積極的に行動すること。
これら5つを発揮していくことが大切になります。
その為には、「自分のこだわり」や「自分の価値観」に縛られないことが必要になるかなと私は思います。
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自分から新しいものを吸収しに行こうと、本屋に出かけたり行ったことのない場所に出かけるだけではあまり意味がありません。最近はあなたのスマホの検索履歴から、あなたの目の前にはあなたの嗜好に会うものがアルゴリズムによって自動的に表示されるようになっていますから。
有効なのは、「他人に関心を持つこと」だと思います。
自分と違う視点や視座からの考えを手に入れることが、新しいものとの出会いを生みます。
人がやっている仕事、上司が拾ってきた話、興味の無かった有名人の言葉。全部を鵜呑みにするわけではありませんが、自分には関係ないと切って捨てる前に
「なぜこの人はこれに取り組んでいるんだろう?」という所までは考えを巡らせて、話を聞いてみるのが自分の将来のキャリア形成に、意外なところで良い結果を運んできてくれるかもしれません。
自分の適職はこれだ!と、今の自分の知識や経験だけで考えるのではなく、「引き寄せ」の力に任せてみる。そのために、自分の内ではなく外からの声に従って努力してみる。そんな考え方も、現代で適職を見つけるためにはアリなのかもしれません。
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この本のターゲットは「普通の人たち」です。「普通の人たち」がどうチャンスをものにし、自分自身の成功物語を構築していけるのか、実はそれこそがこの本が目指したところなのです。
※計画的偶発性理論の内容は本書で読むことができます。
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