教授『轢いてやるしかないんですね』
高速の動物注意の看板で思い出した。
工業系の短大に通っていた私。
そこには癖の強い教授がいました。
地球ゴマが大好きで、家の敷地にプレハブの実験室をたてて夏はクーラーもなく汗だくで実験をやってたとか何とか。
その教授のテストは答えが分からなくても計算した形跡があったり一生懸命答えを導き出そうとしていたという努力のあとがテスト用紙に残っていれば合格とかいうぶっ飛んだ採点の仕方だった。
あと和田勉に似てた。
そんな教授は警察の出身で教授になってからも捜査協力だとかで警察関係者と繋がりがあった。
短大に通ってたのは20年くらい前だけどその頃もアクセルとブレーキを踏み間違える事故が問題になっていた。
教授は警察繋がりで新しいアクセル、ブレーキのシステムを搭載した車の試運転なんかを任されていると私たちに話してくれたことがある。
その車はアクセルとブレーキが一体化していて踏み込むとブレーキ、アクセルは足を乗せたペダルを右に捻るように回転させると加速するという仕組みだと教えてくれた。
教授は休みになると山の中にあるテストコースへ出かけてその車の試運転をするんだそうだ。
人里離れた場所にあるテストコースなので鹿やタヌキ、動物なんかがテストコースに迷い込み走行している車の前に飛び出すことがあるらしい。
教授『 そんな時は轢いてやるしかないんですね』
教授いわくテストコースでは相当なスピードで車を走らせているのでブレーキなんか踏み込んだらこちらが危ないということらしい。
最近高速道路でタヌキの標識みるとこの言葉を思い出すんだよ