平和スタディーツアー
2023年8月27日17時
愛知県下の私立高校生80名が参加した『平和スタディーツアー』。
初日は名古屋空襲の体験者からの語りと南知多の戦跡。翌日は豊川海軍工廠と豊橋空襲を学ぶというスケジュール。宿泊は岡崎城西高校。忙しい夕方の1時間を『岡崎空襲を記録する会』のためにご用意くださいました。
城西高校の大教室を埋める高校生の皆さんを前に、杉田会長から岡崎空襲の概要をお話ししました。焼夷弾による無差別空襲で被害が甚大であったけれど、横穴式防空壕が整備されていたために救われた命も多かったこと。亡くなられた方々の慰霊碑をシビコ西広場に設置するための調査などの経験を通して、空襲体験者の方々から直接お話していただける機会が少なくなりつつある現状や、空襲の記憶をどう若い世代に伝えるべきか、過去から現在、未来に至る問題点などを提議しました。
今回はその一つの試みとして『かやのなか』という創作紙芝居を上演しました。
作品は岡崎空襲で矢作川のカヤネズミ(岡崎に生息する絶滅危惧種)三万匹が焼け出され、家族を失った若いカヤネズミがアオサギやイタチとともに人間に仇討ちを決意するが、人間の親子の寝姿を見て復讐の火を吹き消すという内容。
上演・作話・作画・劇中歌は「避密のマスクめん」の皆さん。
ご参加の皆さんは最後まで紙芝居を真剣な眼差しでしっかりと見てくださいました。
「岡崎空襲を語り継ぐ」ための良い試みとなったと思います。
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