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地獄だった小学1年生

末っ子坊主は2年生になった。
お勉強は出来る方ではなく、わからないと思うと考える事をせずすぐに人を頼る。
典型的な末っ子タイプだ。(私も末っ子)

末っ子の1年生生活は地獄だった。
いつかの記事でも書いたが、担任がヤバかった。

宿題や学校でしたプリントのお直しに明け暮れる日々。
合格ハンコを貰うまで永遠に提出し続け、そして提出していないプリントがあれば再度同じプリントを貰いしないとい行けない。
子どももそういった罰が嫌で必死に泣きながらお直しをする。

字の止めはねの厳しさは勿論。
算数プリントでは、文章問題のキーワードとなる所に丸を付けるなど、先生がルールとしたことを守れてないと、ピンが付けられお直しとなる。

日直当番の時は前に出てスピーチもあった。
自由帳か何かに皆の前で話す内容を書き、それも細かく添削される。
前で喋るのが苦手な子、上手く文章が作れない子は皆泣きながら嫌がったそうだが、先生は無理矢理させた。
お母さんからも苦情は沢山入ったそうだ。
先生は何事も経験だからと言い張った。

勉強の出来ない子は休み時間までお直しをさせた。
学校終わり学童に行く子を集め居残りもさせた。
先生から親に報告はなく、子どもから聞くだけだ。しかも、うちの子は言わなかった。

子どもは先生のご機嫌を取るようになり、
親は仕事終わってお直しの量にゲンナリした。

私だって黙ってはいない。
仕事をしていると電話をするタイミングも合わず、とりあえず疑問に思ったことは連絡帳に書くようにしていた。
「お直しのピンがついているがどう見ても正解だと思うが…」
「同じプリントが2枚入っていたので1枚しかさせなかった」など
(同じプリント2枚は、計算プリントで2問間違いがあったから2枚持って帰ったとのことだった。)

ある日末っ子坊主が
「連絡帳に苦情を書くと僕が怒られるのでやめてほしい。」と言われた。

その日は案の定お直しも大量にあり、
お直ししたプリントを提出していなかったりで
私は子どもに激怒してしまった。

お直しに誰が必死になるって、いつの間にか私自身だった。
必死になりお直しをさせようとしたり
お直しをさせまいと宿題を見るようになった。
「子どものために」と思っていた。

激怒してしまった時、私はもう無理と思い。
子どもには申し訳ないが、連絡帳に書いた。
「勿論うちの子も勉強は出来ないが、細かすぎるお直しにここまでしないといけないのかと感じている。親子共に気が狂いそうだ。」と
悲しかったし悔しい気持ちでいっぱいだった。

すると仕事の昼休憩に担任から電話が来た。
「お母さんを追い詰めてごめんなさい。
末っ子君があまりにも頑張ってくれるので期待をしすぎてしまった。その子のペースで出来るようにします。」と

私は先生の話した内容に不信感を抱きながら電話を切った。

家に帰り末っ子坊主に
「先生から一応ごめんねって電話あったから」と伝えると

末っ子が被せるように
「本間最悪やったわ。先生にこっちのが気が狂うわ!と怒られた。」
と、またもや末っ子坊主に怒られてしまった。

そこで黙って聞いていた旦那が、どこかに電話をかけた。
しかし繋がらなかったようで、
旦那は、獲物を捉えたチーターのように、俊敏にスリッパを履き、颯爽と走り夕方の闇に消えて行ったのだ。

そう旦那は、目と鼻に先にある学校に行ってしまった。

完全に旦那の目はイカれていたので。
私は問題を起こさないか心配した。
結構長い時間帰って来なかった。

旦那は校長と話し、担任とも話し。
今までのことを怒り散らして来たそうだ。

校長と担任は謝罪した。
しかし、校長はこう言った
「こんな先生だが、親子さんから好かれている。」と

担任もこう言った
「私はそんなつもりはない。」
「私は言ってない。」と

真実がどうであれ、
子どもは少なくとも担任を怖がっているし、学校を楽しめていない。
そしてそう思っている同じクラスの子は複数名いる。

子どもの感情は真実だから。

子ども達は1年生でその先生しか知らないし
それが正しいと思って行動している。

私から見た担任は
間違いは確実に修正しようとし
皆が同じラインに立つよう力づくに指導していたように思う。

末っ子坊主が終業式に持って帰って来る上靴は何故か真っ黒になっておらず綺麗だった。

兄と姉は黒すぎて捨てた方が早いくらいなのに。

きっと教室にいることが多い1年だったんだろう。

私夫婦は、担任のことを校長にも言った。PTAにも言った。
でも何にも変わらなかった。

そして、その担任は今年度3年生のクラスの担任をしている。

3年生の子が口を揃え
「終わった」と言っていたそうだ。

先生がそんなに偉いのか。
何故にこんなにも言いにくい環境なのか。
そして何故、声に上げても取り上げくれないのか。
不信感しかない。
あんな人が先生をしてることがこの世の終わりに近いとさえ思ってしまう。

とにもかくにも
晴れて2年生になった末っ子坊主。
新しく若い女性の先生となった。

「末っ子君のペースを見ながら
楽しんで学べるようにサポートします。」
と言ってくれ安心した。

末っ子坊主はというと
「休み時間あるわ〜」
「めっちゃ優しいわ〜」
毎日のように言っている。

勿論勉強も大事やけど
楽しんで学校に行けてることが母は嬉しい。

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