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kintoneでつながる! 舞鶴CS2024が創造する未来への架け橋【中編】

※こちらは前編からの続きです。ぜひ前編もごらんください!

内部事務の登録とkintoneの所属変更など各種サービスの人事異動の荒波を乗り切り、少々落ち着いた5月下旬。kintoneのイベントを考えなければという使命感に駆られていました。
市長に「来年度もやります」って言っていただいたのも理由の一つではありますが、昨年アプリ甲子園を開催してみて、ほかの自治体の職員とつながることは大事なことだと感じたからです。
アプリ甲子園をきっかけに高浜町とは担当者同士が草野球をしていたことから野球(リアル)の練習試合も開催できましたし、福知山市や高浜町、南丹市とは今でも随時連絡を取らせてもらっているからです。
リアルでお会いして会話したからこそオンラインでも聞きやすい関係ができているのだと思います。
そういった私の思いからも今年度も企画書を練りました。

でも、昨年度と同じ形式でイベントを開催しても面白くないなぁと考えていました。
考えている中で昨年度の課題であったアプリ甲子園に参加してくれた人が発表者と審査員と現地にいた人しかいないということが頭によぎりました(厳密にはオンライン配信とアーカイブ配信もしているのでもう少しいますが…)。
何か現地に来ることが難しい人でも参加できるイベントにできないだろうかと考えていたところ、Youtubeで見た1年間の動画コンテスト(その動画コンテンツのなかで一番良かったと思うものに投票してもらう企画)を視聴し「これだ」と着想を得ました。
発表を動画形式で公開し、動画の中で気に入ったものを視聴者投票してもらえれば、発表者、視聴者(投票者)という形でオンラインの中にもイベント参加者を増やすことができると考えたからです。

思いついたらそこからはスムーズに、庁外と庁内で動画コンテンツの予選会を実施すること、その決勝戦を舞鶴市で現地開催するといった企画で室長に相談したところ「やったみよう」と後押しをもらえ、アプリ甲子園同様、市長、副市長、部長への合意形成を目指したところ「近隣から全国へのスケールアップもいいね」といった旨のコメントでそのままイベント実施へと準備が進みました。

企画書の一部。最初は新人王とか書いてました。。

7月に企画書を提案し、イベント準備を進めていたのですが、ちょうど近い日にサイボウズ主催のガブキンフェスというイベントに登壇することが決まっており、キントーンのイベントの告知のチャンスではと考えて資料の最後に告知ページも設けました。
そこで告知にあたり、イベントの名前を何にしようかと悩みました。昨年はトライアル団体が対象ということもありまだ社会人になっていない球児のイメージで「甲子園」と名付けましたが(もちろん私が趣味で野球をしていたことも大きな理由ですが)、今年はkintoneが本格運用されています。対象も全国。となればやはりイメージするのはプロ野球。そういえばプロ野球もシーズンを戦ってクライマックスシリーズのあと日本シリーズするし、ということと、好きなコンテンツで大会をCS(シーエス、チャンピオンシップの略)といっていて読みやすいし、ということでイベントを「kintone舞鶴CS2024」と名付けました。ロゴも作って個人的にはしっくりきています。

kintone舞鶴CSのチラシ

そんなことでイベント名も決定し、ガブキンフェスでも本市の取り組みを紹介する中で本CSのことも告知できました。今思えばここでの告知がなければイベントが成り立たなかったまであるなと思っています。

そうして7月末にガブキンや共創PF(Slack、デジタル庁が管理し官公庁職員が参加するプラットフォーム)で告知し全国の自治体へイベント参加を呼びかけました。CSの申込期限も9月とゆとりがあったため申し込みがパラパラあるだろうと思っていたのが計算ミスでした。全然参加自治体が集まりません。
逆に庁内の事例は並走で協力した部署が多数あったため一定めどが立ち、庁内CSは開催できそうだったのですが、庁外のほうがからっきしでした。申し込み期限1週間前になっても参加意向があったのが2自治体だったので、このままではイベントが終わってしまうと切羽詰まって、持っている名刺に片っ端からメールで連絡を取りました。
またガブキンで事例が公開されている自治体の皆さんにオファーをしまくりました。もちろん初対面でしたし、今の仕事って営業職だっけ?と思うこともありました。
デジタル上ではありますが、足で稼いだ結果、何とか参加自治体を7自治体まで増やすことができ、イベントとして成立するレベルにはなりました。
本当に参加いただいた自治体の皆様、ありがとうございました。

そんな苦労もありつつ、庁内CS(予選)、庁外CSの動画公開、投票案内をすることができました。そして、投票数が少ないという次の壁にぶち当たりました。庁内CSは職員が全員使うポータル画面に日替わりで動画を配置するという荒業でなんとか得票数を110までもっていくことができました。
やはり問題は庁外です。
もちろん庁内にも案内はしますが、あまり投票数が伸びません。

庁内の広報は順調だった模様

「そういえば明日から出張でJ-LISフェア(地方自治情報化推進フェア)に行くなぁ」と前日になって気づき、急いでブース出展されるサイボウズにも連絡。「ブース内にチラシを置いていただけませんでしょうか?」とお願いしたところ快諾いただけ、また印刷もしてくださるとのこと。
この寛大さには感謝しかありません。
前日という普通ありえないタイミングでのチラシ挿入に快諾いただけ、とても感謝しています。
また、個人的にもJ-LIS研究会メンバーや知り合いの自治体職員にチラシを配りまくってJ-LISフェアという最大の営業シーンは幕を閉じました(もちろんイベントや研究会でもたくさん勉強させていただきました。詳細は別記事でも紹介)

その後もkintone等でで本市に視察に来ていただいた兵庫県三田市や石川県かほく市にも投票の呼びかけをして、ガブキン、共創PFでも呼びかけて、何とか投票数も一定確保できました。
投票形式でやるなら母数がもっと増えるように自治体職員を対象に縛らず、誰でも視聴して投票できるように考えたらよかったなと思いました。

影の営業活動もあり、なんとか投票結果も出て決勝進出するチームが庁内・庁外とも決定しました。
庁外の投票数では1位兵庫県尼崎市、2位愛媛県西予市、3位同票で茨城県下妻市、京都府福知山市、5位が神奈川県、6位新潟県新潟市、7位奈良県葛城市だったので上位4チームに声掛けしたところ下妻市の担当者さんが育休に入られるので参加できないとのこと。
なら次点の神奈川県に聞いてみようとお願いしたところ快諾をいただけ、ありがたかったです。
また下妻市の担当者さまからゲストスペース内でパートナーが無事出産された旨の報告があり、CS参加者で「おめでとうございます」のコメントで温かい気持ちになったのも良かったですね。

庁内CSの結果
庁外CSの結果(馬の距離は得票割合を可視化したもの)

そういった嬉しい報告もあり、決勝戦までの準備が整ってきました。
参加者関連の記載を先にしましたが、同時並行で審査員の皆さんとの調整も進めていました。
アプリ甲子園で審査をお願いしたサイボウズ、あっとクリエーションは今年もお願いすることができました。
昨年は市長、副市長と本市の関係者が審査員の半数でした。個人的にも減らしたかったため、審査員は市長にお願いして、もう一人を探していたところ、昨年のイベントも視聴してくれ、これまでからも定期的にウェブ会議しており、サイボウズ主催のイベントでもリアルでお話したアールスリーインスティテュートにお願いすることができました。
こちらも快諾いただけて、この界隈には優しい人しかいないのか、と感謝。
これで審査員の布陣も整いました。

昨年度のイベントでの機材トラブルやつなぎの荒さを反省を生かしつつ実際の配置での機材テストをしたり、連絡調整を行ったりして、決勝戦当日を迎えるのでした。
私は実際発表するわけではありませんが、1週間前からソワソワしていました。

次回、後編に続く

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