失う恐怖
私は何かを失うことが怖い
見放される恐怖はいつまでたっても直らない
原因はわかっている
私は、父親に半分捨てられている
とある日を境に、私は家に帰らなくなった
今は母と母の再婚相手と暮らしている
ずっとずっと我慢してきた
我慢していた分がPTSDと言う病気によって返ってきた
父は私の病気を理解してはくれなかった
全て甘えだと、そう言われた
夏に1度勇気を出して会いに行った時は
散々だった
期待していた自分が馬鹿だった
わかっていたはずなのに呼吸が上手く出来なかったことを鮮明に覚えている
もう一度娘と呼んで欲しいと懇願した
でもそれは我儘だと言われた
もう戻れないのだと
もう父と笑い合えないのだと
でももう一度だけでいい
名前を呼ばれたい
そう思う私は我儘だろうか