【禍話リライト】台所の非常口
鈴木さんが幼少期の頃、よく遊んでいた友達がいた。その友達の家は普通の二階建ての家で、そこにお父さん、お母さん、お姉ちゃんと一緒に住んでいる、傍目には至って平均的な家族だったそうだ。
そんな普通の家には一つだけ、奇妙な事があった。台所のガラス戸に「非常口」と書かてれいた事があったのだそうだ。高さは子供の背丈ぐらいの位置で、「非常口」という字を知ったばかりの子供が、マジックペンでいたずら書きをしたような字だったらしい。
この家にはこんな悪戯しそうな子居ないのにな、そう思