【詩】ビー玉の空
きょうの空のしたに
ひとりでいて
誰にも邪魔されないで
時間の廊下に散らばった
ビー玉を見ていた
ガラス玉の表面に映るのは
未来ではない
ガラス玉の表面に映るのは
いまのぼくだ
幼い顔はどこか寂しくて
恥ずかしさからは
逃れられなかった
廊下はひんやりとしていて
薄暗かった
帰っておいで
外国を旅している夢を見た
とても幸せな夢だった
毎日がお祭りのようで
幸せって
あんな風なことなんだね
あしたの空のしたに
誰かといて
雨の匂いがしている
紫色の雷が鳴って
永遠が照らし出される
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