【詩】ソフトキャラメルのような午後
ひとりでいると
柔らかくなっていくのがわかる
自分で自分自身の
柔らかさにはまって溶けそうになる
とても心地いいけれども
ダメになっていくような気がして
すこし不安だ
でもたまに
知らない人間と会うと
私もそのひとの形を真似て
人間らしくなっていく
人間って退屈だ
だから私は
天気の話で適当にやり過ごす
きょうのような穏やかな天気の日には
ひとりで
自分の柔らかさにはまって
自分自身を溶かす
魂のレベルでリラックスして
身体に空いているいろんな穴から
甘い匂いのガスが漏れる
窓の外をなにが通り過ぎても
驚かないように
カーテンを閉じた部屋は薄暗い
エアコンが涼しい風を送っている
私はずいぶんと柔らかくなっていて
私の夢は
しゃぼん玉のように色を変える
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