【詩】デート
きょうはなんとなくさびしい
さびしい一日になる予感がする
だからぼくは
きみに電話をかけて
きょうは二人で
壊れやすい幻を見に行こうと誘う
壊れやすい幻を見ることは
なんとなく安心することだ
暗闇の部屋のなかに
白いスクリーンが光り
うすみどり色の世界観を展開する
あの少女はきみに似ているね
きみに似ている少女は
あかるい金色の髪の毛をしている
幻が去ってしまった後で
ぼくたちは自分自身に戻るために
夜風に吹かれに行く
今夜は月が見つからないね
きょうはさびしい
さびしい一日だったので
真っ直ぐ家に帰ることができない
これからどこかへ行って
忘れたいことを忘れるために
冷たく泡立つ飲み物で乾杯しよう
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