ケープタウン・ナミブ砂漠旅⑩喜望峰、ペンギン、その他もろもろ詰め込みツアー
【今回の旅程/2024年9月】準備編はこちらを見てね!
Day1・2 KIX→(SIN→JNB)→CPT(ウォーターフロント観光)→WDH
Day3 ナミブ砂漠ツアー1日目/前半・後半
Day4 ナミブ砂漠ツアー2日目/前半・後半
Day5 ナミブ砂漠ツアー3日目
Day6 WDH→CPT(ライオンズヘッド)
Day7 喜望峰ツアー★
Day8 ヘルマナスくじらツアー
Day9・10 CPT→(JNB→SIN→)KIX
行くぞツアー
本日はケープタウンの見どころを一日で訪問する欲張りなツアーに参加する予定だ。
私はテーブルマウンテンと喜望峰とペンギンビーチに一日で行きたかったのでこのツアーに参加したが、この手のツアーはごまんとあって、しかもどれも似たり寄ったりと思われる。
参加前夜はこの旅イチぐっすり眠れたので、大変体調は良い。そしてツアー参加時にいちばん不安な、大きい方のネイチャーコール問題も、ピックアップ待ちの間にうまいことかわすことができてすこぶる順調である。
しかし、お迎えに来た瞬間にガイド氏よりテーブルマウンテンは風が強くてケーブルカーが止まっているので、順番を最後にまわすと伝えられた。昨日の風の強さならさもありなんである(昨日も止まってた)。夕方までに風が弱まっていなければ、私は今回の南ア滞在ではテーブルマウンテンには行けないことになるが、果たして。
10人ぐらいのメンバーを市内各所でピックアップしていよいよ出発になるのだが、メンバーが出そろった段階で名前と出身を自己紹介することになった。私の隣に座っていた多様性カップルがLA出身だというので、思わず「オオタニサン知ってる!?」って話しかけてしまった。ちょうどその朝にテレビで50-50超えて51-51達成のニュースをしていたのである。恐らくこれまで出会った日本人に500回くらい同じことを言われるのだろう、苦笑まじりのヤレヤレ感を出しつつも「もちろんさ、彼はすごいね」と無難に答えてくれていた。
ツアーハイライト
●ボカープエリア
グアテマラのアンティグアを思い出させるカラフルな一画。あまり治安は良くないらしいが、完全に観光地化している。マレー系の住人が多いそうです。
●トゥルースカフェ
次に歩き方にも載っている有名カフェに立ち寄り、コーヒーをテイクアウトしたのだが、カードの支払い端末にチップ支払い額(10%、15%、20%などから選ぶ)ページが出てくるのだ。
カウンターで注文するテイクアウトでもチップいるんか…。ほんまもう、最初から値段に含めよし。
私と言えば、まさかここでチップ発生すると思っていなかったし、そもそもカードリーダーにそんなオプションがあるとは知らず、ただかざすだけと思っていたため、アッと思ったと同時に勝手に10%が選ばれて決済が完了していた。なんちゅうシステムや。
恐らくは「チップなし」の選択肢もあると思うが、それを店員の眼前で選ぶのはなかなかハートが強くないと難しそうだ。なお、コーヒーはとてもおいしかった。
市内を出て郊外を走っているとき、ガイド氏がルック!と声をあげたので視線を移すと、風光明媚な山あいを背景にした畑の中でオレンジ色の服を着た団体が見えた。あれは囚人だ、マンデラがロペン島に18年囚われたあと7年を過ごした刑務所だ、とのことである。マンデラ氏の過酷な年月に思いを馳せつつ、こんな外部から生の囚人が見えるのも驚きであった。
●ミューゼンバーグ
●サイモンズタウン
●喜望峰
有名なCape of Good Hopeの看板があるところ。
国立公園になっており、海に行くまでの道中でマウンテンゼブラを見ることができた。しかも2頭。マウンテンゼブラはシマが茶色だ。
海岸には昆布がいっぱい。
私も列に並び、ガイド氏に写真を取ってもらったが、風が強くて髪の毛が大暴れしたため、4600万円誤振込で返さんかった犯人みたいな写真になった。
マゼランもバスコダガマも、この岬を廻って航路を取ったのだ。教科書で習ったあのケープ岬が今眼前に。この感動よ。歴史やロマンである。日本からはるばるやってきた感慨もあいまって、大変感動した。
ここでランチタイムなのだが、こんなに海に囲まれているのに時間がなくシーフードレストランに入れず、売店のチキンサンドを外でムシャムシャ食べてると鳥に襲われるので注意が必要だ。
ところで、13時半の集合で、13時25分に車に戻ったら、私が最後であった。え?うそ…5分前に戻ったのに何このお待たせ感…。今日のメンバーにはスペイン人とかブラジル人もいたはずなのに…。
ツアーの車がびっくりするぐらい全部同じで(白のハイエースタイプ)、さらにガイドもみんなおんなじフォルムに見えて探し出すのにめちゃ時間かかったのだ。
●ボルダーズビーチ
かわいいかわいい癒しの時間。美しい海を背景に白浜にペンギンがぎゅうぎゅうにいる。
昔フォークランド諸島でペンギンコロニーを見たときは「魚くせえな!」という印象だったが、ここは臭くなかった。風が強すぎてニオイは一瞬で消えるのかもしれない。
ところで、先の喜望峰地区の国立公園とボルダーズビーチの入場料はツアー代には含まれておらず、どうやって支払うのだろう?と思っていたら、ガイド氏はポータブルのカードリーダーを持っていたのだ。キャッシュレス社会である。
●Chapman's Peak Drive
有名なドライブロードのルックアウトポイントで降車して写真撮影をしていたのだが、そこにどうも不穏な看板がかかっていたのである。たった21歳の女の子が映えてる写真を撮ろうと崖に近づきすぎて風にあおられ亡くなったそうだ(しかもその子の誕生日当日)。看板はその子を悼むものだった。何たる現代的な悲劇か。
やはり昨日のライオンズヘッド登頂を断念したBBAの判断はあながちチキン過ぎではなかったということが証明されてしまった。
●キャンパスベイ
山の手に広がる高級住宅はみごとでビーチ沿いはオシャレな飲食店が並ぶ高級リゾートっぽい雰囲気だが、一方ビーチにはけっこう家なき系民が集っており、少し怖い。
●テーブルマウンテン
やはり風強くケーブルカー乗り場前で写真撮っただけ。今回の旅でテーブルマウンテンに登ることができなくなったことが確定した瞬間である。昨日のライオンズヘッドに引き継ぎ、次回への積み残しである。
なお、テーブルマウンテンのチケットはオンラインで購入済みだったが、簡単にリファンドでき返金もすぐだった。
夕飯問題
ツアー帰りはウォーターフロントで降りて夕食を食べるつもりである。昼ごはんがあんな海に囲まれた場所でチキンサンドだったんだ、夕飯は豪勢に海産物を食べてやろうぞ。とシーフードに対する欲望の高まりを受けてかなり意気込んでいたのだが、なんと出発時とは順番が異なり最初のストップがダウンタウンになったのである。しかも降りるのは私のみだ。
つまりここで降りずにウォーターフロントまで行くと言うたならば、最初から言うとけや、という反応が返ってくるのは必然である。もちろん、日本人らしく何も言わずそのまま降りてしまった。うう。
ダウンタウンでもそりゃシーフードの店はたくさんあるだろうが、なんか違う。ウォーターフロントのあの超安全エリアでワインでも飲みながらちょっといいごはん食べて、帰りはウーバーでさくっと帰ろうと思っていたのに。
仕方ないが、ここはダウンタウンでのお買い物時間ができたと思って切り替えよう。
いったんホテルに戻ってから、ロングストリートのきのう気になっていたお店に行ってみた。その店は奥行きもありさらには二階にもたくさん商品が並べられており、延べ床面積めちゃ広である。博物館のようで見ているだけでとても素敵だし、商品もきちんとしていて値段も高過ぎず、オススメである。たったひとつの小さな写真立てを丁寧に梱包してくれて、免税手続きまで詳しく説明してくれた
そしてロングストリート沿いを歩いていると、運命の出会いのようにリカーショップが目の前に現れたのである。さ、酒屋だ!
実は昨日ウロウロしているときから探していたのだよ、スーパーでもコンビニでもいいからビールの類を売っているところを。入りましょう。
おみやげのワインと今夜の晩酌用アップルサイダーをほくほく抱えてホテルへ帰ってきた
なお、ロングストリートはやはり怪しげで気が抜けない雰囲気があった。おそらくそういうご商売をされている派手な女性(?)たちが店先に立っていたり、大麻の看板がたくさんあったり(合法らしいが)、毛布を引きずった家なき民がウロウロしていたり。犯罪と隣り合わせという感じがものすごくした。
きのうよりは目が慣れてビクビクしながらも周りがよく見えたので、一般社会人が多数ということもわかったが、それでものんびり街歩き☆とはいかんであろう。
そしてホテルへと戻り、本日の夕飯は日本から大切に持参した日清焼きそばUFOとシジミの味噌汁だ。いつだって日清は私たちの味方である。