例えばお直しについて
環境問題や人権問題が叫ばれる昨今、ファッション業界はまさに窮地に立たされている。私がこの業界に入った2010年代以降は、まさに暗黒時代だったと感じている。90年代の「作れば売れる」という黄金期を過ごしてきた諸先輩方を上司にもち、そんな華やかな世代に憧れこの世界に入った00年代の私たち、けれど現実の10年代は不景気の真っただ中でファストファッションが台頭し、ファッションの価値観は大きく変わっていった。
「売るため」に「売れない量」の服が作られ、「売れる値段」の為に「作る価値」