うんざりするくらいに とっちらかった毎日に埋もれたとしても 人生のエンドロールの主演には わたしの名前が流れてゆくよう 自分軸の輪郭を描いていくの あなたの名前も流れるけれど わたしという映画だけは 主役はわたしでいさせてね 葡萄の石けん
欲しいもの コーヒーを片手に自分のために過ごす6時間 手に入れたいもの 気の合うみんなと過ごす6時間 必要なもの 明日のための6時間 重要なもの 自分以外の誰かのための6時間 かけがえのないもの ありきたりな24時間 TSUBAKI
幸せを香りで表現するとしたら 梅の実の甘い甘い香りを挙げたい 一瞬にして心がほどけてゆく香り 1000年以上前からずっと そばにあった香りに想いを巡らす 夜道を照らす灯りが 月からライトに変わっても 今もなお変わらないその存在は おそろしいほどに 美しく 尊い 梅ミント水の石けん
枇杷の葉の間から届く陽射しが 少しずつ少しずつ 肌に当たりを強めてきていて だけれど 自然の摂理はおだやかでゆるやかな曲線を描きながら 静まりを引き寄せてきている どちらが正解ではなくて どちらも必然 どちらも大切 変化に驚きながら 戸惑いながら 時には気を揉みながら 次の時間を経てゆくのでしょう 丸い雨のしずくが重なり合って 水溜りになり やがて川となってすべてを潤していくのを見守りながら 枇杷の葉の石けん
過去 現在 未来 今この瞬間を踏みしめることが大切なんてわかっているけれど 美しい色彩や姿をそのままに持ち越して 過去と現在のグラデーションを生きてもいいと思うのです いい過去でも そうでなかったとしても 柔らかい部分に薄皮が張るまで ギプスになってくれるから 傷を癒し支えられた「過去」は やがて背骨になり 確かな中心を得た「現在」は 背筋を伸ばし 胸を張り 顔を上げて「未来」を創り上げてゆく 過去は現在のギプス 現在は未来のギプス ネイビーモスの石けん
季節の色 芽吹きの早春は紫色 あたたかで優しい風がかすめる頃には薄桃色 新芽に包まれる晩春は萌黄色 そして今 薄暗い雨がしっとりと降る頃はくすんだ橙色 陽の光を燦燦と受け取る夏にも似合うのでしょうけれど わたしにとって橙色は梅雨時の色 無性に好きになる そばに置きたくなる色 それは 暗い昼間に灯す蝋燭の色だから 肌寒いときをあたためてくれる色だから そして 陽の光を恋しく想う色だから 半夏生のアブリコ / アプリコットの石けん
青が好きなひとがいました 氷柱のような透明な棘を纏っていたけれど そっと近付き そっと触れる さらさらと解けだした中には 太陽みたいな 熱くほとばしる想いを秘めていました 青が好きなひとは 夏の訪れとともに 遠くてまぶしい場所へ出かけてゆきました