フランス義務教育は3歳から⁉︎その2
「その1」ではフランスは2019年以降、3歳から義務教育が始まることをご紹介しました。
保育園や幼稚園というった名前ではなく「幼児学校」と名付けられた就学前教育を行う場所。そこでは子どもたちはどんなことを学んでいるのか少し見てみましょう
社会的、感情的、そして知的スキルを身につける場
幼児学校の目的は、子どもたちが小学校入学前に基本的な社会生活や学習の基礎を築くことだそうです。
授業内容は、言語の発達、数の概念、身体活動、芸術的な表現、そして集団生活のルールを学ぶことに重点を置いています。遊びを通じた学びが重要視され、子どもたちは楽しみながら学ぶことができるよう配慮されています。
息子ブブの幼児学校の例を見てみましょう
年少さんクラス
アルファベットのお勉強、パズルを使った活動や芸術活動、お菓子作りも含めた食育、走ったり、ダンスを通した身体活動、街の図書館に行って読書をしたり…
ちょうどパリ五輪の年だったので、世界のことについて学んだりもしていました
年中さんと年長さんは異学年クラス
年中以降は子どもたちは机と椅子が渡され、引き続きアルファベットの練習や食育、テーマ学習を行っています。いまはちょうど恐竜時代〜人類の誕生(ネアンデルタール人やホモ・サピエンスなど)について学んでいます
そして一番驚いたことは、年に二回通知表が出ることでした。
(確かに「学校」という場なので成績はでるかぁ…)
最近の日本の通知表のことを知らないので情報が古いかもしれませんが…
私が小学生だった時は、3段階に分けられて評価されていたと思います。
フランスでは、その子ができていることだけ評価され、何が足りていないのか、どこを伸ばす必要があるのかは、通知表から理解することはあまりできません。
コップの中に入っている水が
半分しかないとみるか
半分も入っているとみるか
そんなような違いでしょうか
やはり日本の教育を受けてきた私は、伸ばしたいところ教えて欲しいな!と最初は思っていました。しかしながら時間と共に、いまのブブも最高、これからも彼なりの成長ペースで学んで意いくこと、それに伴奏させてもらうことを重視しようという考え方になっています。
次回は幼児学校の給食事情について書きたいと思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。