老子の教え
中国春秋時代における哲学者、老子の教えに基づく東洋思想の授業。
「東洋思想」というものに、なにもピンとくることがないような状態だったけれど、講義を聞いていくと、すばらしすぎて。こういうことが知りたかった。悦を最も大切に生きる上での戦略、心の持ちよう。現代を生きる人にとってもはや重要なことしか言っていない。その重要なことの一つたりとも逃したくなくて、先生のお話に向き合ったら、その濃度と量に脳みそが沸騰しそうでした。。
とくに心に残ったものを。
■「勝覆の法則」
時間、お金、モノ、心などを、与えれば必ず入ってくる。しかしすぐに入ってくるとは限らない。時間的なずれや方向的なずれがあるかもしれない。しかし必ず入ってくる。だから見返りを求める必要はない。天は何事も見逃すことはない。
奪われることと与えることは同じことだから、それならば与えるほうが良い。なぜなら自分が主導できるから。
だから、自分から与えて、あとは、いつどこから入ってくるのだろうと、わくわくしながら待っていればよい。
与えることは自分の循環のためであり、自分が奪われないためでもあるのだが、そのことを知っていれば、自分のために人に与えることが、相手のためになる。そして、見返りを求めない姿は、外から見れば愛なので、尊敬されちゃったりしてさらにお得である!
だから、たとえば主婦や母親で、家族に時間を奪われ、自分が尽くすばかりですり減ってしまうように感じたとしても、家族に与えた分は必ずどこかから帰ってくるから、心配せずにニコニコと与えるべきである。とも。
見返りを求めない姿が外から見れば純粋さや美しさになる。見返りを求めイライラした感情を見せたら損。
これは…!!
すごいことを教えてもらった。と思うと同時に、これを完全に腑に落とすのは難問!!とも思う。それくらい、私の中で、「不公平だ」とか「奪われてばかり」とかいう気持ちはもはや私の心の基礎にある。
完全に自分のものにするには時間がかかりそうだけど、知ってると知らないでは大違いだと思うから、この小さくて大きな一歩からだなぁと。
あと、「女性の働き方」とか「女性の生き方」についてよく考えたりするし書きたいとも思うけど、そういう話題だとどうしても旦那への不平不満になりがちで、どうしたものかなぁと悩んで書けない。そのへんの考え方をグッと変えるヒントにもなっていきそうだなぁと思った。
それと、ここで言われていることは「投資」の考え方とおなじだなと。
お金の授業で学んだ投資の定義は「自分のエネルギーと投じて作り出した未来からお返しを受け取ること」だった。
現代の投資の考え方が何千年も前から続いていたことにも驚きだった。
それに現代の主婦の心を救う教えが何千年も前の書物に書かれていることもすごい。
老子の書いた「老子」という書物は非常に抽象的に書かれていてわかりにくいそう。それは、具体的に書かないことでいろんな場面に応用できるからということだった。こういうことかぁーと納得。
■「言は信を善とし」
言葉で人を動かそうとしない。信頼感で人を動かすということ。
相手が自分の言葉で動くかどうかは、言葉のうまさではなくこちらの信頼感の大きさが大切である。=話し手の人柄が説得力。
説得力があれば、言葉は少なくて良い。言葉によって動かされた人には、やらされた感が残ってしまう。口数が多いことはその分、失敗につながる。なぜなら、話すほど、思わぬところに陰のベクトルが生じるから。
余計なことは言わない。説得力を身につけるべし。
これも本当に納得…!
特に、子供と接するときにこれは本当に本当にそうなんよなぁと思う。
「この人が言うならば」と思わせてしまう説得力。身につけたい!
上司や考えの違う相手から、私を説得させるためにたくさんの言葉を浴びせられたとき、その中のひとつがどうしても許せなくて心にこびり続けてしままい、恨みになってしまうこと、あるある。なんでここまで言ってしまうんだろう、この人、損してるなぁ。と思う。
■あえて自分を中心にしない
他人を大事にするから自分が大事にされる。(愛情を与えるから入ってくる)
自分の悦のために生きるんだけども、
戦略として、「自分のために」という姿勢を取らないこと。
自分のためにという姿勢がないからこそ、結果的に自分のために物事を実現できる。
これもなるほどー!だった。
前の店での経験から、今度は自分のしあわせを一番大切にしようと決めて、自己紹介でもSNSでもちょいちょいそんなことを書いている私。
あーあー、馬鹿正直に書いたらあかんかったんか…
これからはもう少し、東洋思想に基づいて戦略的に文章を書きたい。
とはいえそれが難しくて、何をどう書いて出せばよいのかまた考え込んでしまい、書きづらくなってしまう始末。
東洋思想、すごく深くて面白い。
身につけたらすごいことになりそうな予感しかしません…!!!