いよりクン

クソザコ人生雪国育ち/金曜

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最近の記事

秩父温泉と須崎旅館

大学時代から世話になってる一回り以上年上の友人と、車で少し遠出しようと計画を立て、行き先は秩父に決まった。とにかく温泉が好きな僕らは人気だとか話題だとかそういう観点より趣があって温泉が映えるようなところならば特にこだわりはなく、成り行きで宿を決めた。そこが須崎旅館という場所だった。 道中は想像以上に混み合い、陽が落ちたころに宿に到着した。駐車場に誘導してくれたおじさまには体から滲み出る貫禄があった。急にワクワクするような感情が込み上げた。フロントで手続きしたあと、おばさまが大

    • 愚者の足掻き

      ハガレンで確かこんなタイトルがあったはずだ。 僕に向けて言ってるのかとドキッとした記憶がある。 大きな過ちをおかした。元はと言えば相手方に非があるものを、僕の突発的な行動でいとも簡単に加害者へと転身したような状況に陥っている。 愚かだった。本当に愚かだった。 いつ天罰が下るだろうとあの瞬間からずっとずっと落ち着かない。というよりこれまでの僕の数々の愚行が今回の僕の行動を呼び寄せ、今この状態が天罰と言えるのかもしれない。天罰からさらに次の天罰を待つかのような感覚。地獄だ。 震

      • 腹が立つ

        ここで断ち切りたいから書こう。 腹が立つ、自分でも驚くくらい、ん〜腹が立つ。 これは好きな曲から拝借。 理不尽な態度をとる職場の人間に痺れを切らして上司に相談したら上司がアホすぎて使えなくて余計にストレスがたまるだけだった。コイツはなぜ上司なんだ?敬語を使う必要性はあるのか? 何かしていないと落ち着かない、のに何も手につかない。ストレスが付き纏って上手く振り払えない。今までにない箇所がかぶれて痒くなった。ストレス耐性がない証拠だ。向いていない、全てのことに。 人身○買、DV、

        • ガチガチの野球部に惹かれている

          他の部活に比べてやたら野球部だけは特別視されていて、メジャー競技の中でも特に癪に触っていたのは事実だった。それと並行して、見るからに過酷で泥臭い練習を毎日凝りもせず続けられている野球部員に惹かれていたのも事実だった。 つい数日前に再開した後輩の男の子は、偏差値で名の知れた国立大の四年で、小学校から今までずっと野球を続けているのだという。昔初めて会ったときにそのことは知らされていなかった。 まっすぐ澄んだ目をして、体育会系の鏡みたいな受け答えをして、ペースの読めない子だった。僕

          音がないと落ち着かない、これ危険信号

          なんか、最近、音がないと落ち着かない。というか、そういう生活になってきた。というのも音楽というよりYouTubeで誰かのチャンネルを流し続けるみたいな感じ。コナンとか東京03とか粗品のロケとか、馴染みがあってお気に入りのチャンネルを、まずは流してから行動に移す。顔洗ったり食事したり、風呂もドライヤーも同じ。家にいる大部分をYouTubeながら作業になってる。これがなんか落ち着くんだよね〜程度に考えてたけどこれ実はほんとによくないムーブだなってふと立ち止まった。いや嘘、ほんとは

          音がないと落ち着かない、これ危険信号

          嫌になっちゃうな

          親戚の苦手なおばさんからラインが入っていたのでテキトーでしかない返事を送った。あの人のラインはただの自慰みたいなもので、ほんとに毎回うんざりする。 汗をぶったらしながら友人としたキャッチボールの最中に球が僕の鼻に当たり大変険悪なムードになった。僕の鼻は120万の爆弾だ。プロテーゼにダメージを与ることは許されない。僕の唯一の地雷だ。大変大人気ない態度をとったが、どうせ理解してもらえないのだからどうだっていい。おかげで今この時間になってもまだブルーな気持ちが続いてる。 よく行くド

          嫌になっちゃうな

          才能なんてございません

          週間天気予報を眺めると、やや夏も終わりに近づいてるように思った。体温より高い気温の日はなさそうだった。 今年の夏はいつもに増して無気力だった。なぜくたばらずに生きているのか不思議な暑さに気持ちも体も負けて、生気がどんどん吸い取られていくような気がしたけど、そんなのは全くの勘違いで、例年通りの気温に戻った今、何一つ回復などしていない。 明日に期待するのも、今日の懺悔を夜更かしで消化するのも、そんな繰り返しも、もうそろそろ耐えきれないくらいまで危ないところまで来た。人より優性なと

          才能なんてございません

          快晴が落ち着かない

          去年も確か同じような天気の中同じ場所でこうやってnoteを書いていた気がする。それにあの11日もこれくらいのどかな天気だったと思う。映画やアニメのように、何か起こりそうになると突如雨や雷になるなんてことはなかった、その方が警戒できたかもしれないのになんて、不毛なことを思ったりしている。 不謹慎かどうかなんて当事者が判断するのだから、部外者が勝手に同情したり哀れんだりしてこないでほしい。あの国民的ロックスターはもうとっくのとうにTSUNAMIを歌っていい。まあ彼らはヒットソング

          快晴が落ち着かない

          おばあさんが徘徊してた

          僕はコンビニバイト歴3年目突入、大ベテランの最低賃金野郎である。 ドレスコードもなんにもないし、当たり前だが色んなお客さんが日々集う場所。やばい人への対処も十人十色に対応できるようにもなってくる。ただの悪質クレーマーも、ただキレたいだけの人も、だるい絡みをしてくる人も、横柄なクズも、一通り許容範囲になってしまった。 先日、一緒に入っていたスタッフがレジでおばさんと何やら大きな声で長いこと話していた。またヤバい奴が来たんだろうと僕はレジに人が並んでいないか確認しながら薄情にも品

          おばあさんが徘徊してた

          ダメになって夕陽を見送ってここに落ち着く

          メインのテーブルにもサイドテーブルにも物が溢れ始めても気にせず床の掃除は欠かさない。散らかっている現実から目を背けて自分を落ち着かせるようなムーブ。今日は一日中寒かった。いつもの手間のかからない美味しくもない自炊料理を早めに食べ終わって、なんとなくまとまらない気持ちの悪い感情を置き去りにして芸人さんのYouTubeを何度も何度も繰り返し見ていつも同じところで笑う。これらをしたところで何も変わらない。いい方へ運気が傾くことなんてない。それでも気の済むまでこうやって、こんなことし

          ダメになって夕陽を見送ってここに落ち着く

          生涯最後のお年玉

          実家から東京に帰る日の早朝、母親は初登山と言ってまだ薄暗いうちに家を出た。お見送りできなくてごめんねと申し訳なさそうに静かに玄関の扉を閉めた。父親もまた部活の顧問としてまだ寒い時間に家を出た。体には気をつけろよと一瞬だけ目を合わせて言った。 2人を見送ったあとリビングに戻り荷造りを始めると、僕の荷物の中に手紙と一緒に可愛らしいポチ袋のお年玉が入っていた。 二万円だった。 僕にとっては天の恵みだと涙するくらいの大金で、無償で手に入れるにはあまりにも大きい額だった。 美味いものや

          生涯最後のお年玉

          帰省して反省してさっさと帰ろう

          帰省の目的は紛れもない、家族と会うため。 この正月四日間は本当に有意義だった。 脳みそ空っぽにしてたらふく飯をかきこんでしょうもないことで笑って、実りのない話を永遠と繰り広げる。なんぼ腹の割った友人でさえこういうコミュニケーションはできない。全てを理解して期待も落胆もしない相手だからこそできるというわけだ。とてもありがたい貴重な時間だ。 親は確実に老いていた。同じ話をされることは数え切れないくらいあったし、見た目ももちろんだし、食の細さとか、物忘れとか、なんか節々から老いを

          帰省して反省してさっさと帰ろう

          最後の最後までキモい!サヨナラ年末ジャンボ

          粗品さん率いる四兄弟のチンチロ武道館公演へ向かう日、九段下の改札左にある宝くじ売り場で、初めて宝くじを買った。年末ジャンボというやつだ。 はなから期待などしていないが、いつか買ってみたいとは思っていて、たぶん、分からんけど、買うなら合法ギャンブル武道館へ出向く今日だよなと思っての意思決定。分からんけど、楽しいからアドレナリンだけで購入を決めた。 そして今日が番号発表。帰省するのと被っているから、実家に帰ってから確認しようと10枚連番の宝くじは上着のポケットに入れて家を出た。

          最後の最後までキモい!サヨナラ年末ジャンボ

          もうワクワクなんてしてない

          年越し間際の、この何かに追われてるような、モヤモヤした気持ちを持ち越してはいけないような、できうること全て終わらせなきゃいけないような、責められているような、そんな雰囲気が苦手だ。 年越した瞬間の、リセットされたような、改心しなきゃいけないような、何か始めなきゃいけないような、一からまた積み上げていくような、そんな雰囲気も苦手だ。 ただの1日にしかすぎないのに。何も実際は変化していないのに。責められる筋合いも勝手にスタートに戻される筋合いもないのに。なぜかそんな焦燥感。 よく

          もうワクワクなんてしてない

          M-12023年と、変化

          僕が真剣にM-1を見出したのは確か2018年、霜降りさんが優勝した年からだったと思う。 真剣にというか絶対にリアルタイムで全部見るようになったのは。 芸人さんたちの戦いの熱さにしびれて毎年胸を高鳴らせて気付いたら一年が終わるといった、そういうお祭りのような、年末特番に相応しいありがたい存在。 2019もまたドラマのようにミルクボーイが優勝してアナザーストーリーはなんべんも見たし、 2020年のマヂラブさんの返り咲き優勝も意地のかっこよさを見せつけられたし、 2021年こそ本当

          M-12023年と、変化

          バチが当たったんだね

          かねてから大好きだったバイト先の社員の先輩が、急遽異動が決まって今月いっぱいで去ることになった。 僕はこの先輩のことが大好きだった。本当に本当に大好きだった。お人好しすぎるところも、誰かに頼むくらいなら自分でやるからと一人でパンパンに仕事をこなすとこも、電話なのにニコニコペコペコするとこも、耳障りのいい声も、よく周りを見ているとこも、疲れているとたくさんミスするとこも、全部まるごと好きだった。 出会ってからまもなくで、この人はきっと、過酷な労働環境だった前職のおかげで、きつく

          バチが当たったんだね