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閉鎖病棟は地獄だった。②



閉鎖病棟に入院して次の日移動に疲れて1人部屋でぐっすり眠ってた。



入院したのは6階。
窓はほとんど開かずに2~3cm程度。
トイレの入口にはドアがない。
ハサミ等の刃物は看護師さんの見てるところじゃないと使えない。
外と病棟の間にはナースステーションがある。
部屋の窓には小窓があって外から見えるようになっている。
散歩は先生の許可がないと出来ない。
家族が持ってきてくれた荷物は全て看護師さんがチェックする。
服についてる紐は回収される。
薬は看護師さんの目の前で飲む。
飲んだか口を開けて確認される。


細かいことを言えばもっとあるけど
管理されているなと感じた。


当たり前だけど危ない事は何一つ出来ない。



入院したのは「急性期病院」。
基本的に3ヶ月間で出入りが激しい病棟だった。


入院患者は20名程度。
ほとんどが40代以降。
10代が1人。
20代が私ともう1人だった。


いつも3人で過ごしていた。
自分の親近く、あるいはそれ以上がほとんどだった。


歳の近い2人と話すようになると自然と他の人に話しかけるようになった。


仲良くならなきゃ良かった。
話さなきゃ良かった。


あとから見る地獄に私はつくづく後悔した。
閉鎖病棟での「日常」をこの時の私はまだ知らなかった。