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家庭を壊してまで手に入れたかったもの?不倫か真実の愛か・・ろくでなし女の逝く末〜vol.13【あの日】


バタバタしてたんだ


その日は。



子供たちを習い事に送って行ったあと


家に入らずに


近所のヒトたちと話をしていて。




彼と昼間に電話した後



プリペイド携帯をチャックのないトートバッグにつっこんだままリビングに置きっぱなしにしていたことなど



忘れていて。





ちょうど家の前で


近所の人達と話してるときに旦那が帰ってきた




「おかえり」


「ただいま」





言葉を交わし旦那は家に入った。


いつものことだけど




数分後







しまった…!








そう気付いて家に入ったときには




もう遅かった。






旦那が





リビングの椅子に座り

あわてて家に入った私を

すごい形相で睨みつけた。





その手には




彼から渡された


私のプリペイド携帯が握りしめられていた。






どうして

ちゃんと隠しておかなかったんだろう




どうして

旦那が帰ってきたときに思い出して

先に家に入らなかったんだろう




どうして


その日に限って外で話し込んでしまったのか




どうして


その日は旦那がいつもより早く帰ってきたんだろう






どうして

どうして




今から起きる現実から目を背けるように




私の頭には浅はかな後悔ばかりが浮かんだ。




みるみる引きつる旦那の顔。




私の心臓は焦りと恐怖で破裂しそうなくらいドックドックと動いていた。






つづく・・


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