【追悼】服部幸應先生の急逝を想いを馳せて!
突然の訃報をお聞きし,胸が痛みます。
今年6月,ご挨拶しました際,来年の万博へのご期待,日本のガストロノミーの行く末を楽しみにされていらっしゃいました。
今,ガストロノミーイノベーションに携わることをご報告しました際,喜んでいただきました。
1990年代,フジテレビ系列にて放送されていました,料理の鉄人での解説は,それまで保守的な日本の料理界を大きく変えられました。
当時,私は,駆け出しの若手の頃,日本料理店でワインを提供する,フランス料理店で日本酒を提供するなどタブーな時代もございました。
その疑問を投げかけても、周囲から反発を受けることも多々ございました。
料理学校の母校は,異なりますが,とても勉強させていただきました。
服部先生のお言葉の中で,私が最も感銘を受けた言葉は,『高い物が美味しいとは,大間違い!』と仰られたお言葉は,私の料理人としての礎に大きな影響力を与えていただきました。
海外の料理,フランス料理を嗜む私として,フランス人が創る料理を日本人が真似る時代がございました。
1994年,タイトルを獲得し,それまで見ていた世界と一夜にして,全く変わる経験が今,料理人の枠を超えた活動に繋がっています。
当時,タイトルを獲得することにより得られる,その先に見える世界,世界から厳しい要求を求められる経験に戸惑いを持った時代もありました。
悩み,苦しみ,呆然自若した経験は何度もございます。
日本人としてのアイデンティティを意識を持てたことは,後に,自分を回顧した時,料理の鉄人にご出演されていました陳建一シェフから直接,意見交換していただきました経験が,自らの料理スタイルへ挑戦する転機を迎えました。
料理と調理は異なる!
自らの料理技術以外にも,世界の環境,世相も併せて,時代を先読みする重要性を気づくことができたのもベルリン崩壊,ドイツ統一,米ソ冷戦から大きく時代の変化をフランス初め,世界での経験が私の人生観は大きな変化を与えたと思います。
料理を通して,人々に夢と希望を与える時間を提供することが,料理人の務めとご教示いただきました。
今,料理人の枠を超えて,外交の経験ができるのも,服部先生初め,諸先輩方々が築いていただきました道があるからこそ,グローバルな活動ができる由縁です。
私の恩師に,人と人との出逢いからご縁へ繋がり,人が齎す « 伝統 »の築きかたを学ばせていただきました。
学ばせていただきましたフード業界からガストロノミーの変化を次世代へバトンを引き継けるよう,努めて参ります。
服部先生の生前,料理界へのご尽力,ご支援に心より感謝申し上げます。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌🙏
※服部先生 YouTube ホントは教えたくない日本酒ベストランキング3戦
https://youtu.be/lcz0XHvaO54?si=t7UtNaYBjC6Gu09O
※追悼 NHK 放送
https://x.com/nhk_news/status/1842513073363653109?s=46
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