小児鍼のメカニズム

小児鍼のメカニズム

なぜなぞったり、ツンツンすることで症状が改善するのでしょうか。

そもそも、体のどの部位に対して施術するかはどうやって決まるのでしょうか。

もちろん、ツボ(経穴)に則って施術部位を選ぶことがあるのですが、特定の場所を刺激することによって特定の身体の部位で反応が起きます。
だから、症状に合わせて先生たちは刺激する部位を変えているんです!

鍼灸がどのように体に作用するのかについては一言では言い表せません。
ただ、刺激により体が反応する仕組みがいくつかあり、鍼灸によりそれらが作用していると考えられています。

鍼灸のメカニズムのひとつとして「体表 内臓反射(内臓体表反射とも)」があります。

「体表 内臓反射(内臓体表反射)」とは

【体表 内臓反射】とは、内臓になにか異変があったとき、その異変はその内臓と関わりのある皮膚や筋肉に現れるという説のことです。

体がしびれたり、異変を感じたとき、外傷がない場合には内臓からくるSOSという可能性があるということです。

話を戻して小児鍼では、この体表内臓反射に則って施術する部位が選ばれることがあります。

例えば夜尿症(やにょうしょう/5歳以上になってもなんどもおもらしをしてしまうこと)には、膀胱に関連する体表内臓反射に該当する皮膚の部分を刺激するといった感じです。
具体的には、下腹部(経穴でいうと、水道、中極など)、や腰部や仙骨部(腎兪/じんゆ、大腸愈/だいちょうゆ、次髎/じりょう)などに施術をします。

まとめ

さすったりツンツンするだけの小児鍼で体に反応が起きる理由のひとつは「体表内臓反射」

体表内臓反射は特定の内臓の部位に異変が起きると、特定の皮膚や筋肉に反応するという考え方のこと。

ツボ(経穴)はこの体表内臓反射の部位に関係があるのではないかとされている。


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