なぜ鍼は鍼灸師・医師でないと使えないのか?
なぜ鍼は鍼灸師・医師でないと使えないのか?
皆さんは考えたことありますか?
あるいは、皆さんだったらどう説明しますか?
・危ないから
・法律で決められているから
・医療機器だから
・何かあったら責任が発生するから
などでしょうか。
どれも正しいし、大切なことです。
メイプル名古屋でもたまに、鍼灸師ではない患者さんから「自分で鍼さしてみたいけど何がいい?」なんて聞かれることがあります。
みなさんだったら、どのように答えますか?
「鍼は、鍼師・医師向けの商品なので資格のない方は扱えません」
メーカー的、教科書通りな答え方としてはこうなります。
でも、どうして資格のない方は扱えないんでしょうか?
私はずっと、この回答ってなんか本質じゃないなって思ってました。お互いモヤモヤしますよね。
私はこう考えます。「鍼はただの金属の針だが、正しい使い方で"(鍼)治療"になる。」
実際に私も患者さんからお問い合わせをいただいたときにこうお答えした経験があります。
「使ってみてもいいですが、あまりお勧めはしません。なぜなら、鍼は鍼灸師さんのもつ技術とセットだからです。」
「鍼灸師の先生にあなたに合ったツボや場所を教えてもらい、円皮鍼のような短い鍼でも十分に体に反応が出るので、長い鍼は必要ありませんよ。^^」
(鍼の扱い、薬機法などの話よりも、なぜ、に答える)
鍼は最もシンプルで最も複雑な医療機器
ディスポ鍼、いわゆる「毫鍼(ごうしん)」と呼ばれる真っ直ぐな鍼の構造ってどうなっていますか?
先が尖った針金に持ち手がついているだけ。
鍼って、医療機器にしてはあまりに原始的すぎると思いませんか?
注射針は空洞になっていて、薬を体内にいれることができる。
でも鍼って、ちょっと雑な言い方をすると、刺して、抜いて、終わり。ですよね?
逆に、それで肩こりとか、頭痛とか、アレルギーとか、生理痛とか、改善するって、、、魔法みたいじゃないですか?
そう考えると、鍼灸治療の秘密はこのシンプルな構造の金属の細い棒ではなく、"東洋医学にある"と考えるべきではないでしょうか。
東洋医学の理解=お客様への理解
実は、東洋医学について知ることや、東洋医学の目線から見た病気、体の不調について学ぶことは、
なぜメイプル名古屋のお客様・先生方がこれだけたくさんの鍼を毎月使うのか、という理解につながっているんです。
「この先生はいつも、このサイズの鍼をたくさん使っているなぁ」が、
「この先生は内臓系の疾患が得意で、それに対して細い番手の鍼が必要だからいつもこの鍼を使っているんだなぁ」と理解できるようになります。
その方がさらに仕事が楽しくなる気がしませんか?
先生との会話から学ぶ
100人いれば100人考え方や施術の方針がちがうのが鍼灸の魅力です。
もし、先生とのお話の中で、聞けるようであれば
「先生は普段どんな施術をされるのですか?」
「どんな症状の患者様が多いですか?」と聞いてみてください。
特に、施術道具についてお問い合わせは大チャンスです!
「なぜそれが必要なのか」「どんな患者様のために必要なのか」を聞けちゃうんですから!
私の知識、興味は全てこれまで関わってきた先生からいただいてきたものばかりです!
基礎知識を持つことも大切ですが、実際の先生の話と合わせてさらに理解が深まります。
ぜひ、電話を取ったらチャンス!(ピンチかチャンスか、捉え方のお話でもありましたね)と思ってトライしてみましょう!
さいごに
・鍼は医療機器。鍼師・医師が使うために作られている。
・正しい知識、技術があって初めて"鍼治療"になる。
・東洋医学・鍼灸を理解することは、お客様を理解することにつながる
・鍼灸師が100人いれば100人考え方も施術方法も違う。
・お客様とのお電話は東洋医学・鍼灸を知るチャンス!
・施術道具に関するお問い合わせは大大チャンス!
鍼灸用品販売の株式会社メイプル名古屋
https://www.maiple-nagoya.com