Dr.Tosh /四宮敏章

緩和ケアについて患者さん、ご家族の方、医療者に向けて発信しています。皆様に緩和ケアを身…

Dr.Tosh /四宮敏章

緩和ケアについて患者さん、ご家族の方、医療者に向けて発信しています。皆様に緩和ケアを身近に感じて頂けたら幸いです。YouTubeも行っていますのでよろしくお願いいたします。 https://www.youtube.com/c/drtoshmainstream/featured

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【コラム】私の大学時代の恩師について

こんにちは、緩和ケア医で心療内科医のDr. Toshです。 このコラムでは、私が感じたり思ったことを月1回のペースで書いています。このコラムで皆さまに何らかの癒しや勇気が与えられたら幸いです。 今日は、私の昔の話を書きたいと思います。 心療内科との出会い実は、私は医学部に入る前に製薬会社で働いていました。そこで、がんで苦しむ患者さんとの出会いがありました。苦しむがん患者さんの力になりたいと思い、医者になろうと決意して医学部に入学したのです。 しかし、入学してからは授業

    • ガン患者に医師が伝える余命はどこまで正確なのか?#183

      こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん・ご家族の全ての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「医師の伝える余命はどこまで正確なのか?」です。 動画はこちらになります。 サムネイルの言葉に衝撃を受けて来てくださった方は多いと思います。実は皆さんが一般的にイメージしている余命の意味と、実際の余命の意味とは大きく異なっています。 今回はその衝撃的な事実を知ってもらうための記事です

      • 【家族向け】終末期のがん患者が苦しむ7つの症状と家族ができる寄り添い方#181

        こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。 緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん・ご家族の全ての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「がん終末期に苦しむ7つの症状と家族ができる寄り添い方」です。 動画はこちらになります。 がんになり、もう治療ができなくなり、余命数ヶ月程だと推定される時期を終末期と言います。 本稿をご覧になってくださっている方の中には、終末期の症状は苦しいんだろうか、そんな時にどうすればいいのか

        • 【ガン在宅医療】自宅で幸せな最期を過ごすために守ってほしい3つの約束#180

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん・ご家族の全ての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「自宅で幸せな最期を過ごすために守ってほしい3つの約束」です。 動画はこちらになります がんになり、治療ができなくなり、どこで最期を迎えたいかを考えた時に、やっぱり最期は住み慣れた家で過ごしたい。そして大切な人に見守られながら旅立ちたい、もしくは旅立たせてあげたい、と考えている人は多い

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          ステロイドを超有効に使うための4つの大切なポイント【がんの倦怠感】【医】#65

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「倦怠感におけるステロイドの扱い方をマスターする」です。 動画はこちらになります。 ほとんどの終末期のがん患者さんは倦怠感に悩まされています。これらのがんの終末期におこる倦怠感は一般的に治療が難しいと言われていますが、長年緩和ケア医をしてきて、ステロイドはとても有効だと私は思っていま

          ステロイドを超有効に使うための4つの大切なポイント【がんの倦怠感】【医】#65

          多くの医師が誤解している!エドルミズ®︎使用の際の最重要ポイント【医】#64

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「倦怠感におけるエドルミズの扱い方をマスターする」です。 動画はこちらになります。 倦怠感は最も多くのがん患者さんを悩ませているのにも関わらず、医療者はそれを見逃してしまいがちです。 前回までは、がんの倦怠感のアセスメントと、原因のはっきりとした倦怠感の治療についてお話してきました

          多くの医師が誤解している!エドルミズ®︎使用の際の最重要ポイント【医】#64

          治療の難しいがんの倦怠感のポイントは「病気の時期」【医】#63

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「がんの倦怠感の具体的な治療・ケア~中級編~」です。 動画はこちらになります。 倦怠感は最も多くの患者さんを悩ませているのにも関わらず、医療者はそれを見逃してしまいがちです。前回の記事では、倦怠感をどのようにアセスメントするのか、原因がはっきりわかる二次的倦怠感の治療方法を具体的にお

          治療の難しいがんの倦怠感のポイントは「病気の時期」【医】#63

          がんの2種類の倦怠感をアセスメントできるようになろう【医】#62

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「倦怠感のアセスメントと対処」です。 動画はこちらになります。 倦怠感は最も多くのがん患者さんを悩ませているにも関わらず、医療者はそれを見逃してしまいがちです。 前回の記事では、がん患者さんの倦怠感は具体的にどのようなものなのか。 がん患者さんの倦怠感をなぜ見逃してはいけないのか

          がんの2種類の倦怠感をアセスメントできるようになろう【医】#62

          医療者として大事なことは、患者さんの倦怠感に気づいてあげることなのです【医】#61

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「がん患者さんが訴える倦怠感」です。 動画はこちらになります。 とても多くのがん患者さんが倦怠感に悩まされているという事実を、あなたはご存じでしょうか?もしかしたら、あなたの患者さんにもそういう人がいるかもしれません。 けれども、多くのがん患者さんはそのことを主治医に相談できないで

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          多くのがん患者さんを悩ませる味覚障害と医療者ができる改善策をお伝えします【医】#60

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「がん患者さんを悩ませる味覚障害」です。 動画はこちらになります。 多くのがん患者さんを悩ませるものとして味覚障害があります。 何を食べても苦い、甘さを全く感じられない、何を食べても塩辛いなど、人によって様々な味覚障害があります。しかし、全員に共通することは、食事が全くおいしく食べ

          多くのがん患者さんを悩ませる味覚障害と医療者ができる改善策をお伝えします【医】#60

          医師ひとりから始める神経障害性疼痛の緩和を緩和ケア医がお伝えします【医】#59

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「医師ひとりから始める神経障害性疼痛の緩和」です。 動画はこちらになります。 神経障害性疼痛の緩和については、以前の記事でもお話しました。 その記事では、神経障害性疼痛の緩和は、緩和ケア、麻酔科、放射線治療科などの、プロと協力して行うということをお話しました。しかし、そんなプロがい

          医師ひとりから始める神経障害性疼痛の緩和を緩和ケア医がお伝えします【医】#59

          腹水だけではない、とてもつらい腹部膨満感の原因と対処【医】#58

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「腹部膨満感~腹水を抜いてもダメな時~」です。 動画はこちらになります。 腹部膨満感は医師なら当然知っている症状だと思います。しかし私も含めてですが、ほとんどの医師はその状態を自分自身では経験したことはありません。 けれども、腹部膨満感を訴える患者さんを見ていると、本当にしんどそう

          腹水だけではない、とてもつらい腹部膨満感の原因と対処【医】#58

          終末期後期に起こる呻吟呼吸と無呼吸に対して医師が具体的にすべきこととは【医】#57

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「亡くなる直前の症状:呻吟呼吸と無呼吸」です。 動画はこちらになります。 患者さんが亡くなる直前に現れる兆候はいくつかあります。 以前、「亡くなる直前に現れる5兆候」についての記事を作りました。 しかし、この5つの兆候以外に、臨死期に現れる兆候はまだいくつか存在します。呻吟呼吸と

          終末期後期に起こる呻吟呼吸と無呼吸に対して医師が具体的にすべきこととは【医】#57

          終末期後期に起こりやすい独特の口臭の原因と対策を緩和ケア医が具体的に解説します

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「臨死期独特の口臭」です。 動画はこちらになります。 以前、「亡くなる直前に現れる5兆候」(#100)という記事を作りました。 ここでは、患者さんが日単位・時間単位の頃の臨死期に起こる症状についてお話しました。 実は、この5兆候以外に、臨死期に起こる症状はいくつかあります。その1

          終末期後期に起こりやすい独特の口臭の原因と対策を緩和ケア医が具体的に解説します

          がんの神経障害性疼痛に対する具体的なアプローチ方法【医】#55

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「がんの神経障害性疼痛に対する戦略」です。 動画はこちらになります。 みなさんは、医療用麻薬を使っても、なかなか痛みが取れなくて困った経験はありませんか?実はそれらのケースで多いのが神経障害性疼痛です。 この神経障害性疼痛は、アセスメントをすることが難しいし、もしできたとしても、薬

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          乳がんの7割の人が行うホルモン療法のつらい副作用は改善できる!【患】#179

          こんにちは、心療内科医で緩和ケア医のDr. Toshです。緩和ケアの本流へようこそ。 緩和ケアは患者さん、ご家族のすべての身体とこころの苦しみを癒すことを使命にしています。 今日のテーマは「乳がんのホルモン療法を続けるコツ」です。 動画はこちらになります。 みなさんは乳がんのホルモン療法を知っていますか? 乳がんになった人のほとんどはホルモン療法をします。ホルモン療法をすることで再発リスクが大きく軽減されるからです。 ホルモン療法には副作用もあり、副作用が原因でホ

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